テーマ:DVD映画鑑賞(14125)
カテゴリ:DVD
1963年度制作のアメリカ映画。監督=スタンリー・ドーネン。音楽=ヘンリー・マンシーニ。出演=オードリー・ヘプバーン、ケーリー・グランド、ウォルター・マッソー、ジェームス・コバーン、ジョージ・ケネディほか スイスへ旅行したレジーナ(オードリー・ヘブバーン)がパリへ戻ると、夫のチャールズが殺されていました。葬儀の日、見知らぬ男が3人あらわれます。アメリカ大使館に呼び出されたレジーナは、CIAのバーソロミュー(ウォルター・マッソー)から、夫が政府の金25ド万ルを横領したと知らされます。 葬儀の日にあらわれた3人の男も、25万ドルを探しているらしい。そのうちの一人、義手のハーマン(ジョージ・ケネディ)に襲われたレジーナは、スイスで知り合った中年男ピーター(ケーリー・グランド)に助けられます。 ヒッチコックばりのサスペンス映画。お洒落なコミックスリラーともいえます。ヒッチコックほど奔放なカメラワークはありませんが、サスペンスの王道を歩む作品、と評価していいでしょう。 よくできた脚本と達者な脇役陣。最後まで誰が犯人だかわかりません。主役のケーリー・グランドだけは、除外できますが。 ヒロインは、当時愛人関係にあったといわれるジバンシーの服で全編を押し通します。これがピシっと決まっているのでした。ヒロインと共に、パリの情景もきれいに撮られています。セーヌ川を行く遊覧船など、時代を考えると、かなりゴージャスといえるでしょう。いかにも花の都パリ、という感じがしました。全体に、贅沢な映画といえます。 夫の正体を知らずにお金目当てで結婚し、愛情が湧かないから別れようとしたり、やや中年太りのケーリー・グランドに一目惚れするなど、人間関係は薄っぺらですが、それには眼をつむりましょう。重厚なドラマを期待するのは野暮というものです。ミュージカル映画で鍛えた監督の手腕を信じ、ハラハラドキドキしながら楽しみましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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