テーマ:DVD映画鑑賞(14209)
カテゴリ:DVD
制作=2011年 アメリカ映画 106分。配給=東宝東和。監督・脚本=ジョージ・ノルフィ。原案=フィリップ・K・ディック著「Adjustmen Team」。 出演=マット・デイモン、エミリー・ブラント、テレンス・スタンプ、アンソニー・マッキ―ほか バレリーナのエリースに一目惚れした政治家のデビッドは、決められた運命を逸脱しないよう世の中を監視している「アジャストメント・ビューロー(運命調整局)」に拉致されてしまいます。同局は、本来なら出会う運命にはないデビッドとエリースを引き離そうとしますが、デビットはその運命に逆らおうとするのでした。 人の一生はあらかじめ決まっている。つまり運命は自分の思い通りにはならない、というのがこの映画のテーマです。B級SF作家フィリック・K・ディックの短編が原作。この人の小説は『マイノリティ・リポート』、『ブレードランナー』などが映画化されました。 運命に逆らうとどうなるか、それは調整局の人間をあわてさせることになりそうです。そもそもこの調整局、古代ローマ時代からあるようで、ルネッサンス、産業革命等々、人類に貢献した出来事は、すべて調整局が担ってきました。 調整局が第一線を退くと、二つの大戦など人類は愚行を繰り返してきた、というのです。この調整局、大きなオフィスを持っていて、人員もかなりたくさんいるようです。デビットの担当者は黒人の下っ端で、手に負えなくなると、上司がまかり出てくるという有様。 スラム街で育った男が上院議員から大統領候補へ、というサクセスストーリーはあまり関係ありません。バレリーナと結ばれるのか、別れさせられるのか、というのが興味の的です。結論は早くから割れてしまいますから、ハラハラすることはありません。 男はとりあえず上院議員に、女は世界的なバレリーナに、と出世するはずになっていたのですが、デビットの強い意志によって、調整局は議長まで登場、運命を書き換えます。ネタバレになってしまいましたが、実はこれが予定調和になっていたのです。 何事も中途半端でリアリティがありません。あきらかに失敗作でしょう。主演の二人は魅力的ですが、B級SFなので、感動はなく、ストーリーもいい加減。何とも締まらない作品でした。40点。
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最終更新日
2011年10月17日 20時14分37秒
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