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テーマ:真空管アンプを作ろう!(894)
カテゴリ:オーディオ
考え方の第三段階としてV1の動作について考えてみます。
V1とR1で定電流回路を構成していますが、これは見方を変えるとR1の下端の電圧を入力するカソードフォロアと考えられます。 例えば出力に電流が流れ出る場合を考えると、電流が流れ出ることによりR1の電流が低下してR1の電圧が下がってカソードの電圧が低下します。 するとグリッドの電圧は一定ですから、グリッドとカソード間の電圧が低下します。 真空管は一般的にグリッドとカソードの電圧差が小さくなるほどプレート電流が増えますから、R1への電流も増加してカソード電圧が下がらないように働きます。 今度は出力から電流が流れ込む場合を考えます。さっきと逆にR1の電流が増加してカソードの電圧が上昇します。 するとグリッドとカソード間の電圧差が上昇しますから、プレート電流が減って、R1の電流も下がり、カソード電圧が上がらないように働きます。 このように、V1とR1でカソードフォロア的な動作(一種のNFB)をして、出力インピーダンスが下がります。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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