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かめおかゆみこの≪表現するからだとことば≫塾

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2011.01.24
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カテゴリ:カテゴリ未分類
★今日のフォーカスチェンジ♪

こころの距離って


まもなく本番を迎える
横浜市青葉区小中高生ミュージカル
の稽古場でのことです。

あきなちゃん(小5)のお母さんが、
私に声をかけてきました。

「どうしても、演技がぎくしゃくして
 しまうみたいなんです」


お母さんが心配しているのは、
お姉さん役のみきちゃん(仮名)との
シーンのことでした。

あきなちゃんは、はきはきした性格で、
ほかの場面では、同じ小学生たちと、
元気いっぱいの演技を見せてくれます。

ところが、年上(中2)のみきちゃんとの
場面では、やはり遠慮があるようです。


そこで、2人に、こんな提案をしました。

「役のうえで、子どものころから、
 姉妹で、どんな体験をしてきたか。
 毎日のこととか、旅行に行ったこととか…、
 そこに、どんな思い出があるのか、
 そういう『過去』を、2人でつくってみて」


これは、「履歴書」と呼ばれる方法で、
役の裏付けをするために、、
おこなわれるものです。

劇のうえで表現されるのは、
たとえば、14歳の夏の2日間の
できごとかもしれません。

でも、その役のひとが、14歳まで
成長するためには、さまざまな
プロセスがあるはずです。


ひとが、そのひととしてあるのは、
そのプロセスの結果です。

そのプロセスを自分のなかに
もっているといないのとでは、
演技は、まるでちがってくるのです。

今回の場合、姉妹の役ということで、
共通の「過去」が必要ですから、
それを2人でやってもらったのです。


2人は、ひざをつきあわせて、
あれこれと相談していました。

そして、ノートに書き出したそれを
もって、私に見せにきました。

みきちゃんがリードしてくれて、
けっこうしっかり書いてあります。


でも、これだけでは、まだ半分。

次に、「エチュード」という方法を
使って、それを具体化します。

そんなプロセスを共有している
2人のある日の場面を、
その場でつくってもらうのです。


「たとえば、あきなちゃんが、
 学校で、たまたま友だちに
 仲間はずれにされたとするよね。

 あきなちゃんはすごくショックで、
 おうちに帰ってくる。

 帰ってきたら、お姉ちゃんがいて…」


そんなふうに誘導していきます。

「履歴書」で、頭のなかでは、
2人の関係を理解しても、まだ、
実感としてつかみきれていません。

だから、最初のうちは、
あきなちゃんもみきちゃんも、
ちょっととまどいがちに
やりとりをしています。


でも、そんななかで、先に
スイッチが入ったのは、
あきなちゃんのほうでした。

お姉ちゃん役のみきちゃんに、
学校でのことをうったえている
うちに、ぽろぽろっと、
大粒の涙がこぼれ落ちました。

そして、いきなり、
みきちゃんのひざに頭を乗せて、
わあわあと、泣き始めたのです。


びっくりしたのは、みきちゃんです。

稽古のなかで、こんな体験を
したのは、はじめてのことでしょう。

でも、自分のひざに顔をうずめて
泣いているみきちゃんを、
ほうっておくことはできません。

自分からあきなちゃんの背中に
両腕をまわすと、ぎゅうっと、
あきなちゃんを抱っこしたのです。


みきちゃんに抱っこされたまま、
あきなちゃんは、
しばらく泣きつづけました。

そのあたたかい涙を感じながら、
みきちゃんのなかにも、きっと、
何かがあふれていたことでしょう。


「きっと、こんな体験を、
 2人は共有してきたんだよね」

私のことばに、
2人は、うなずきました。


「稽古の前に、何か2人でできる
 遊びはないかな。それをやると、
 姉妹の感覚を思い出せるような」

「アルプス一万尺がいい」

「いいね、それ、やってみせて」

2人は、即座に、やってくれました。


軽快に手を合わせながら、
今度は、自然に笑顔がこぼれます。

2人のこころの距離が、すっかり
ちぢまったことが、わかりました。


翌日の稽古。

お母さんが心配していた場面です。

見ていて、「おっ!」と思いました。

せりふを言いながら、
あきなちゃんが、みきちゃんに、
すっと、身を寄せたのです。


それは演技とは思えないくらい、
とても自然なしぐさでした。

こころの距離がちぢまったぶん、
そのまま、それが、からだの表現
となって、あらわれたのです。


今日書いてきたことは、演技の
ためのレッスンとして読んで
しまえば、それだけのことです。

でも、ひとのこころの距離って、
こんなふうに変化するのでは
ないかなあと思うのです。


どちらかが、
近づくことを決意するのです。

あきなちゃんが、みきちゃんの
ひざに、頭を乗せたように。

ある意味、そんな、掛け値なしの
勇気が、相手のこころを揺さぶり、
突破口をひらくのです。

みきちゃんが、思わず、
あきなちゃんを抱っこせずには
いられなかったように。


もしも、こころの距離を
感じているひとがいるとしたら、

その一歩を踏み出す勇気が
必要なだけかもしれません。

相手も、それを待っているかも
しれないのですからね。


どちらから踏み出してもいいのです。

でも、踏み出せるのは、
そのことに気づいたひとだけ。

それを、決意できたひとだけです。


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ひさびさ、セッションルームで、
かめわざトーク&ワークをやります♪

日時/2011年2月13日(日)14時~17時
会場/かめわざセッションルーム
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参加費/6000円(当日ご持参ください)
お申し込み/お名前・連絡先を明記の上、
 メールにて、件名を
--------------------------------------
20110213★かめわざトーク&ワーク申し込み
--------------------------------------
 として、こちらまで。


テーマは、「フリー」です。(^^ゞ

昨年1年の活動のなかで、
感じたこと、考えたことをお話しするほか、

集まったかたから出された質問をもとに、
かめおかがお返事したり、
みんなでディスカッションしたり、

必要に応じて、ワークを取り入れたり。
(会場がせまいので、どたばた走り回ったり
 するようなのはやりませんが)(^^ゞ

とにかく、ゆる~くやります♪(笑)

なんかおもしろそう~って感じたかた、
お申し込みくださいね♪


★懇親会あります♪17時30分~19時30分
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参加費1000円+持ち寄り1品。

セミナールームにて、引きつづきやります。
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Last updated  2011.01.24 06:36:56
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