富豪からもらったお歳暮
この生きてるたらば蟹と車えびは、知人の富豪からもらったもの。 どのくらいの富豪かというと、ロールスロイスを自ら運転して、娘の卒業式に乗りつけ 顰蹙をかったり、奥様の病平癒のお礼に地元の神社に鳥居をちょいと5本(というのか) ばっかり寄進したりできるくらい、といえばおわかりだろうか。 この人は、若い頃から主人の知り合いで、ダンボール紙を集めて富を築いた立身出世の 人だ。現在の職業は、ひらたくいえば高利貸し。あははは。借りては無いのでご心配なく。 うちの隣が銀行なので、しょっちゅう顔は、みるけれど格別、深い付き合いはないけど 自身の子供を持たない彼にとって、いつみてもごろごろ子供のいるうちが珍しいらしく、 うちの子供たちになにくれとなく、ちょっかいをだして喜んでいる。 なかでも、ボーズ3がお気に入りで、この子が2歳のころ長靴を好んで履いていると 「おいちゃんが靴、買ってやろーか~?」から始まり、子供世界でのはやりものは、 なんでもくれちゃう人なのだ。 虫キングがはやれば、「ぼーず、かぶとむし、もってきたぞぉ~」とアトラス大かぶと? とかいうすごいのをくれるし。 当然もらいっぱなしってわけにはいかないので、大勢の人が集まる彼のうちには、 量で勝負だ、みたいに缶コーヒー30ケースとか(この人下戸なのね)、ペットのお茶20ケース だとかをお持ちする。 そして、そのお返しが、「でっかいかぶとむし、食え!」・・・これなのだ。 牡蠣が山盛りってのあるし、イセエビごろごろってのもあったな。 たちうちできないお金持ちなので、ありがたくもらっている。 この写真を撮ったあと、ぴちぴち車えびは、即座に殻を剥かれて、ボーズ1のおなかへと 消えていき、「鍋、鍋」と騒ぐ、ボーズ2,3、によって、足はその日うちに無くなって しまったのはいうまでもない。