自動車総連は25日、今春闘の回答状況を発表した。ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分を要求した傘下の労働組合のうち、これまでに54.7%に当たる570組がベアを獲得した。ベアの平均額は1,158円。ベア実施の動きが中小企業にも広がり始めており、自動車総連は「デフレ脱却や日本経済の好循環に向け、着実な一歩を踏み出した」と評価している。(4/22 時事通信)
景気回復基調の自動車関連産業でもベアは1,000円強、しかも半数近くの労組がいまだに妥結していない。労組は踊らされるだけで、結果的に大幅ベアは輸出系の一部大手企業が中心。経済界と政府によるパフォーマンスに終わったと言っても過言ではない。当労組も関係会社を含め、19社との団交を終了したところだが、親会社以外はかなり厳しい結果。業績低迷が続く中において、ワンコイン・ベアを睨んだかけ引きとなった。
消費増税に物価上昇。厚生年金保険の保険料率が毎年引き上げられていることも忘れてはならない。可処分所得の減少が加速度的に進む中、デフレ脱却?どこに購買意欲を掻き立てる要素があるのだろうか。内需型産業の春はまだまだかすんでいる状況。労組書記長の立場として臨む、団体交渉は精神的にも相当きつい。GWはのんびりと過ごしたい