カテゴリ:映画・本・音楽・ドラマ
先日も書いたが、この歳になって初めて知った著者の作品。 分厚い「自選集」から最初にこれを選んだのには、やはり夏のこの 時期であることも。 著者が入念に取材した、二人の旧日本軍人の戦中から戦後の実話を、 一人の人物にまとめて作品に仕上げたものである。 200頁以上の作品だが、まったくダレることなく、時間を見つけては 集中して読み終えた。 戦犯として捕えられることを潔しとせず、自決用の拳銃をリュックに 忍ばせ、逃避行を続ける主人公の戦後の生き様は、そのままドラマの シナリオのようでもある。 それでいながら、細かい描写が、まさに実話の重さを以って迫ってくる。 素晴らしい作品だった。是非、著者の他の作品も読んでみたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/07/31 09:02:31 PM
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