テーマ:天文(608)
カテゴリ:星・天文
最近の天体望遠鏡用のアイピースと云えば、スリーブ径が31.7mmの通称
「アメリカン・サイズ」が2inchスリーブのものが主流である。 このアイピースは、スリーブ径24.5mm、通称、ツアイス・サイズと呼ば れる、いまではレトロの部類に入るアイピースである。 Orというのは「オルソスコピック」の略で、特定の構造を示すものでは なく「整った像」という意味である。 昔は良質の天体望遠鏡も製作・販売していたペンタックスは、アイピース のラインナップも凄まじかった。 これはその中の2本である。 我が家でも実用的には、デジカメ専用の簡易カメラアダプタの中にセット し易いサイズなので重宝されている以外は、新型のアイピースに押され、 アイピース用のBOXの片隅に仕舞込まれていることが多かった。 ところが一転、このところのマイブーム、昭和レトロ鏡筒での観望に於いて、 俄然稼働率がアップ。 何しろ、鏡筒に付属してくる接眼部は、全てツアイス・サイズなのである。 もちろん、変換リングで、現行アイピースが使えるようにもしているが、 そこはそれ、当時ものの鏡筒には、当時もののアイピースと、使いまくって いる。 最近の整像性とアイレリーフを追求したアイピースは、カメラのように レンズ枚数が多くなっており、いくら優れたコーティングを施しても、 「ヌケ」の良さの点では、このアイピースには敵わない。 アイレンズ(覗く側のレンズ)が小さいことで、ビギナーには使い辛いが、 我々世代は、もともと小さいアイレンズに慣れているので、さほど苦になら ないものだ。 事実、特にレトロの屈折鏡筒に関して言えば、HM(ミッテンゼーハイゲン) やこのOrなどで覗くと、相性の良さがハッキリと確認できる。 手放さなくて良かった! ![]() Pentax_or12 posted by (C)kirk1701 ![]() Pentax_or9 posted by (C)kirk1701 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/05/06 10:27:19 AM
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