テーマ:天文(606)
カテゴリ:星・天文
この鏡筒のもうひとつの特徴は、対物レンズセルを三本のネジで鏡筒内に
吊っている点である。 子供の頃は気付かなかったが、これはコストダウンのためだろう。 鏡筒側ネジ穴を長円径にすることで、光軸調整を可能にしているが、これも セルのみで精度を出せなかった故の苦肉の策であろう。 子供の頃の私は、そんな「大人の事情」にも気付かず、友人たちの所有する 屈折望遠鏡のほとんどに光軸修正ネジがついていないことと比較し、より 本格的な望遠鏡を所有している満足感に浸っていたものだ。 実際、この光軸調整機能はかなり難物で、光軸自体の調整はネジを緩めて それぞれ前後に調整すれば良いのだが、固定しようとネジを締めた瞬間、 肉の薄い鏡筒自体が歪んでしまい、光軸がずれるのだ。 今回は、子供の頃は持っていなかった光軸調整用アイピースを利用することで バッチリ合わせることが出来る・・・なんてうぬぼれていたが、小学校時代と どっこどっこいの精度で諦めた(苦笑) 純正の鏡筒バンドで架台に取り付けると、トップヘヴィになってしまうので、 手持ちの他の鏡筒バンドとアリガタレールを使用して赤道儀に取り付けた。 ピント調整用のノブを上に向けているのは、ラック&ピニオン機構に負担を かけないためである。 グリス切れが多いビンテージ鏡筒への気遣いだが、この鏡筒はグリスがまだ しっかり残っており、要らぬお節介だったかもしれない。 さて、上弦を過ぎたばかりの月に、同じビクセンの「後輩」LV25mmを装着して 向けてみる。 う~ん、結構よく見えるじゃないか。そうそう、こんな感じだったかも! しばし思い出に浸り、家族にも見せ、お~し、次は木星だ! うん?木星が「彗星」になっちまったようだ。「尾」が見えるぞ(笑) これはあまりに記憶とは程遠い見え味で、暇を見つけてはしっかり光軸調整 してやらないとね。 Ozuma80#3 posted by (C)kirk1701 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/04/21 06:02:20 AM
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