カテゴリ:星・天文
「帰ってきたウルトラマン」の流れで「ウルトラマンA」も 観ているのだが、終盤45話「大ピンチ!エースを救え!」 でロストした人工衛星を、小学生たちが探そうと言い出し、 一人の子供が「自作望遠鏡」で夜空を掃天するシーンがあるの だが、この望遠鏡、子供の観望シーンが素晴らしいのだ。 この自作望遠鏡(5~6cmの屈折)が当時の天文少年の バイブル「天体望遠鏡の作り方」で紹介されている屈折経緯台 どおりの代物で、非常に良くできているのだ。 子供たち同士の会話で「お前の手製望遠鏡じゃまともに見えないよ」 とか「おいら、昼間のうちに望遠鏡買ってもらおう」などと 当時の子供たちには堪らないセリフがキッチリ織り込まれている。 「ウルトラマンA」は「帰ってきた~」よりも子供路線に走って はいるが、本作の脚本は石堂淑朗で、ドラマ部分が非常に丁寧に 描かれている。 特に少年のお父さんが「自分の誕生日だから」と酒をもう一杯 飲むか飲むまいかのどうでもいいシーンで、ちゃぶ台に並ぶ夕食の メニューなどは、今見てもなかなか味のあるものである。 終盤、超獣が少年の家を踏みつぶそうとする。 家に向かって走り出す少年。危ないと止める北斗。 「僕の望遠鏡が!」叫ぶ少年に「よし俺が取って来てやる」 ・・・この流れ。そう、望遠鏡は命よりも大事なものだったのだ。 結局家は潰されてしまい炎上。望遠鏡も・・・。 「TACが悪いんだ!」となじる少年。そして事件解決。 壊されてしまった望遠鏡を縁側で修理している少年のところに、 北斗が。 「これを持って来たんだ。"明るい"レンズだよ。」 と取り出したのは、小さな黒い箱に入ったアクロマートレンズ (画像でしっかり確認できる)。 「明るい」というセリフは残念だったが、カメラに詳しい人は それなりに多かったことに合わせたのだろう。 いや~ここまでリアルに天体望遠鏡を描いてくれた作品、珍しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017/07/17 05:59:42 AM
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