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カテゴリ:ひろし少年の昭和ノスタルジー
ひろし君の住んでいる梅ヶ丘は、各駅停車しかとまらない小さな駅なので、残念ながら映画館はない。だが二つ先の経堂には『南風座』と『東洋映画劇場』があった。さらに新宿寄り二つ手前の下北沢には、邦画の『北沢エトワール』、『グリーン座』と洋画のオデヲン座の三館があった。さらにもう少し後には『下北沢映画劇場』が開館し、一時は狭い街に四館がひしめいていたことになる。 和菓子屋を営んでいた両親は、お得なナイトショーを観ようと、店を閉めた後によく下北沢まで出掛けたものである。もちろん小学生だったひろし君も一緒に連れられて、超満員で立見の館内で汚れた空気を吸いながらうつらうつらしていた。 時は移り、その代一元もそして一時は四館もあった映画館の全てが消失し、うたかたの夢となり果ててしまった。現在の下北沢には、いずこともなく若者達が集まってくる。そして本多劇場を始めとするマイナーな劇場が点在する街となった。 作:五林寺隆 ※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。 またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.02.03 10:27:08
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