古河市がんばれブログ

東日本大震災により福島の原発３基が事故を起こし、さらに総理大臣の指示によって静岡の原発が運転を停止し、佐賀の原発が定期検査を終えても運転再開のめどがたたない状態になっています。そんな中で、古河市はこのほど、「古河市民総ぐるみ節電対策」方針を定め、ホームページや広報に掲載し、節電を呼びかけています。

市では地震が起こる以前から、トイレの電気を消したり、冷水機を削減するなど、節電にはかなり力をいれていたようですが、地震後は街灯を４分の３消灯したり、通常午後１０時まで開館して行っていた公民館の市民講座を全て中止にして５時に閉館してしまうなど、ちょっとやりすぎじゃないかというぐらいやっています。

しかし、古河は本日の最高気温ランキング全国２位だった館林のお隣ですから、相当暑いです。茨城県の中では一番気温が高い地点で、ここのところ毎日が猛暑日ですよ。まぁ、今年はどこも大変みたいですが…。とにかく、辛い夏になると思いますが、身体に気を付けながら、できるだけのことを頑張るしかないですよね。

なお、菅総理は、きのう「脱原発」を宣言しましたが、それは今、緊急に進めるべき施策ではないように思います。なぜなら、代替エネルギーのインフラが未整備のまま原発が全て止まると、みんなが節電で不便な思いをするだけにとどまらず、思いもよらないような影響が起こってくるからです。

この３月～５月、関東では計画停電が実施されました。古河は被災地認定のため計画停電を免れたおかげで市内の食品メーカーは操業できたのですが、近県ではヨーグルト・パンなどの発酵をともなう商品が造れない状態に追い込まれたそうです。これが続いたら、会社も従業員も消費者もかなり困ったでしょうね。

現在は、停止した原子力発電を火力発電で補っていますけれど、地球温暖化の原因となる二酸化炭素が出ますし、原油の生産地である中東は政情が不安定になりがちです。またコストが高くなった分は、製品に転嫁されますし、財政もますます悪化します。こういう流れを続けていけば、国は貧しくなってしまいます。

非常時における、総理大臣の役割の第一は被害を止めることです。風評被害の拡大を防ぐ努力をしないといけません。古河近郊は猿島茶というお茶の産地なのですが、飲む状態での数値は十分低いにもかかわらず、出荷制限にされてしまいました。総合公園の茶畑はすべて葉が刈り取られて丸坊主です。新茶まつりも当然中止されました。

現時点では、原発の安全性を高める措置をして再稼働を要請すること、放射能に関しての風評被害を早急に収める努力をすること、この２点を早急にお願いしたいです。


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