関西 中学受験 希望のコースではなかった合格だった
関西中学受験 折り返し地点ですね。第一志望校の合否は、そろそろ出てきたと思います。本命校に合格はしたけれど、希望のコースではなかった方へ。本人さんの反応はいかがですか?「とりあえず ほっとしている」?「悔しくて涙した」?そのどちらの気持ちも入り交じっているでしょうか。不安な気持ちと戦って、とりあえず合格した。でも、本当はもう1つ上のコースに合格したかった。私は、この結果、理想的ではないかと思うのです。もし、すんなりと希望のコースに合格していたら、きっと今頃お花畑でふわーとごきげんに遊ぶことを考えていたと思いませんか。その方がもちろん横にいる保護者の方としてはうれしかったと思うし、講師の我々も気持ちも軽かったとは思うのですが、本人だけのことを考えれば、この結果のためにもうひとがんばりを引き出されたとも言えますよね。もう一度試験がある人であれば、あと数日、勉強に向かって、緊張感と集中力のトレーニングをしました。もうこれで入学することが決定した人は、その悔しさから入学してすぐにある程度勉強に向かって頑張ろう、上のコースの生徒たちを意識しようとすると思うのです。「本命の学校に合格しつつ、上を意識して頑張る気持ちも与えてくれる結果」ではないかなと。オリンピックで銀メダル。試合が終わった瞬間から4年後意識する選手。そんなふうな。「どうしても欲しいのにどうしても手に入らなかった悔しさ」ってそうそう味わえるものではありません。その分、精神的にものすごく成長させてくれるステップといずれなります。今は思う存分、悔しがって、悲しがって、その感情を整理するまで時間かかると思いますけど、それも含めて認めてあげてください。そして、ほとんどの学校が、コースが上がるチャンスが今後もあります。1学年ごとにある学校もありますし、高校になるときに数人の入れ替えがあるところもあります。「コースは固定で、今後入れ替えがない」というところもありますが、今後の学生生活ずっと立場が固定したという意味では決してありません。大学の選択は自由です。自分の理解しやすいスピードでじっくり教えてもらって深い理解を重ねたことで、ハイスピードで消化不良になっていくよりも結果的に大学受験で成功した例なんて山ほどあるのです。(ちなみに私は、『ハイスピードの授業で消化不良を続け、モチベーションをキープできずに引きこもり一歩手前まで落ちこぼれた』側です。)成績はコース別で作成されることも多く、コース内順位が高くキープできて、そのため指定校推薦枠で関関同立以上に合格できるケースも多々あります。各学校が発表している「指定校推薦枠」での現役合格は、ほとんどの場合「特進コース生」ではありません。特進コースではない方の生徒さんがほぼ全部だということが多いのです。例えば、帝塚山学院中学の関学コースとヴェルジェコース。関学コースはここ数年で人気が高まり、私の知っている生徒さんで四天王寺中学合格A判定でしたがこちらを受験したという人もいます。模擬テストの追跡調査を見ても五ツ木駸々堂偏差値で65を越えていてこちらを受験する生徒さんもいます。そのため年々厳しくなっている印象です。関学コースとヴェルジェコースと偏差値で10ポイントも違います。ヴェルジェコースからの指定校推薦の枠には、関西学院大学、関西大学、近畿大学、甲南大学、関西外国語大学、同志社女子大学…と並んでいます。チャンスはまだまだたくさんありますよ。