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新はいじまのわがままブログ~嗚呼、素晴らしき鉄ヲタ人生~

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2018.05.09
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カテゴリ:はいじまの日常
…今日、近所のショッピングモールの映画館に行ってきました。ガラガラで映画館には私の他にお客はたった3組の親子連れ、ですが満席の映画館より騒がしくなるとは映画が始まった時は思ってもみませんでした。

※以下、「クレヨンしんちゃん(劇場版)爆盛!カンフーボーイズ」のネタバレがありますので、この先を読まれる方は充分に注意して下さい。なお、この先を読んだことで「知りたくない映画の展開を知らされた」と苦情を言われても責任を負いかねます。

物語は冒頭の解説シーンを終えると、唐突にようち園での日常シーンとして「かすかべ防衛隊」メンバーがお遊戯(ジェンカ)の練習をしているところから始まります。そのシーンでは何故かマサオが不在なのに観客が気付く頃に、「いつものマサオくんじゃない」彼が現れるという流れを見ただけで、「今回はマサオが何かやってくれるのかも?」と思わせるつくりになっています。
そしてその通り、マサオが春日部の中華街(んなもんあるのか?)で、関根勤さん演じる師匠からカンフーを習っていることが明らかになり、そこに「きれいなおねいさん」がいたことで「かすかべ防衛隊」メンバーがマサオと共にカンフーを習い始める…ここの流れは劇場版「クレヨンしんちゃん」ではもう手慣れた感じになっていますね。もちろんそのカンフーは暴力的ではなく、「ぷにぷに拳」という脱力しそうな名前の拳法だ。

ここまでの行間にもキチンと今回の悪役の存在を示唆し、これによって無関係な市民が明確に被害を被っている点も明確にされる。そして物語は自然に「かすかべ防衛隊」側勢力と悪役との対立に移行して行く。「北斗の拳」のテイストをまじえつつも、さっさと最初の悪役との闘いへ話を展開させて主人公勢力を一度は負けさせる。この過程で「ぷにぷに拳」の最終奥義が示唆され、これを獲得すべき修行にヒロインのランとしんのすけが驚異的な能力を発揮するという「おやくそく」的な展開で物語が進むと、自然に二度目の闘いが描かれて再度敗北。ここで「かすかべ防衛隊」のメンバーは一時降板し、野原家が中心に中国へ「最終奥義」を取りに行く旅の物語となる。

この間に「かすかべ防衛隊」一行が「ぷにぷに拳」の修行するシーンが何度も挟まるのだが、ここでのマサオの暴走が見ていて楽しい。他のメンバーより先に修行をしていたというそれだけで「兄弟子」だとして威張り、しんのすけが「ぷにぷに拳」で驚異的な才能を発揮すると、これに嫉妬していじけてしまい「かすかべ防衛隊」を辞めるとまで言い出す。そして能力差を見つけて落ち込んでいるマサオに救いの手…今回はマサオの気持ちをジェットコースターのように激しく揺さぶって、彼に目立つ役回りをさせたことは特筆ものだろう。スクリーンの中のマサオの声を聞いて、マサオを演じる鈴木みえさんがノリノリなのはよく伝わってきた(ついうっかり昔の名前で書いてしまった)。

そして展開的に、「このままランとしんのすけが最終奥義を手にして、悪役を倒して終わりか…」と思って見ていたら、物語はそう真っ直ぐ進まなかったから驚いた。ランがまるで横取りとも言えるやり方で1人で最終奥義を手にし、帰国して悪人と戦うと確かにこれを倒したのだが…今度はそのランが増長する、自らのパワーを使って「自分が正しくない」と思った者を無差別に倒してしまうのだ。まさかの展開でこの辺りから映画館にいた小さな子供たちは飽きてきて、通路で歩き回ったり大声で「まだ終わらないの?」と騒いだり…まぁ、空いてたから良いんですけどね。確かにこの映画、冗長すぎて未就学児には辛いと思うって…「クレヨンしんちゃん」は未就学児が見るアニメか?

ここで関根勤さん演じる師匠とマサオが再登場、マサオが印象的な言動で「かすかべ防衛隊」の友情が再確認されると、一同は「ランちゃんを元に戻すにはアレしかない」と気勢を挙げるが…正直ここは見ていて「アレってなんだ?」状態でした。そして「かすかべ防衛隊」が力を持て余して独りきりになったランに対峙すると、そこで唐突に冒頭のお遊戯シーンで踊っていたジェンカを踊り出す。そのジェンカの輪に春日部中の人達が加わって「ジェンカ拳」って…いい加減長すぎるロングパスの伏線で、冒頭で「ジェンカ」を踊っていたのを忘れてたよ。
でも話は丸く収まり、最後は精神的に未熟であることを思い知ったランが修行の旅に出るシーンで大団円。でめたしでめたし。

今回の作品は、「正義」と「力」というものを強く考えさせられる作品でした。ランにはランの、しんのすけにはしんのすけの、マサオにはマサオの正義がキチンと示唆させている。そのどれもが間違っていないけど普遍的ではなく、特にランが持つ正義が最も普遍的でないという描き方をした上で、最終奥義という力をランに与えると暴走する展開は、「強さってなんだ?」と思わすにはいられませんでした。結局一時的には、ランは悪役以上の悪人になってしまい街中の人から避けられて孤独になってしまう。こんな「きれいなおねいさん」を救いたいというしんのすけの下心の方が正しいのではないか、と思って方は多いでしょう。
そしてその影でマサオがキッチリと自分の「正義」を演じます。「強くなりたい」という一新でカンフーを習ったのも彼の正義だし、それで一時は確かに他の「かすかべ防衛隊」メンバーよりは強くなっていました。ところがしんのすけを中心に他のメンバーの方が才能があり、自分が取り残されるというかたちで挫折を演じ、最終的にはマサオが「強さ」ではない「自分らしさ」演じる展開は「正義は優しい心を持つこと」というひとつの現実をこの映画を観る者に強く突きつけたと思う。
こういう「テーマ」面ではメッセージ性が高く、とても良質の作品だと感じました。

今回はヒロインのランを演じたのは、あの藩恵子さんの娘さんの藩めぐみさんだ。実は昨日、久々に「機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙編」のDVDをみて、ララァ・スン少尉の名演を見直したばかりだったのでちょっと因縁を感じました。我々の世代におなじみの役者さんと言えば、中華街のおばさん役は声を聞けばすぐ解る片岡富枝さんだった(この人、全然声変わらないのが凄い)。「ぷにぷに拳」師匠役の関根勤さんもノリノリの演技だったけど、あんなに何度も「パンツ丸見え」をさせられて驚いただろうな、後半は台詞がアレしかなかったし…。


今週末は自治会のお仕事が忙しくて、仕事を休んでまでの対応です。さすがに防犯協会の総会は欠席するわけには行かないからなー。
忙しいけど、頑張りまっす。





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Last updated  2018.05.09 15:32:59
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