そして誰もいなくなった
今日は夫が夜勤でいない。昨日までの騒々しかった、荷物の準備なのか整理なのかわからない散らかり放題のわが家も、あちらこちらに物の断片が、これ以上の乱雑さはないという状態に持ち主に捨ておかれて、シーンと静まり返っている。上の娘がちょっと遅い新婚旅行に旅立ち、下の娘は国際結婚の日本での手続きを全て終え、家を後にした。仲のいい姉妹という訳でもないのに、1年365日あるというのに、よりによって全く同じ日に成田空港に向けて出発することもないだろうに。不思議な二人だ。誕生日が5歳違いの同月生まれの1日違いのためか結果として、同じ年に結婚をしてしまった二人。星の巡り合わせでそうなってしまうものなのか。まあ、二人が無事に旅行を終えることを祈るのみである。一人は日本に帰ってきて、もう一人はまあ、しばらくは日本に戻ることもない行きっぱなし、という状況っていったいどんな感じなのかそんなことを味わうのも、人生なのか。とりあえず、時の流れに身をまかせてみよう。じたばた抵抗したところでどうなるものでもない。