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鴨がワインしょってきた

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2010.10.09
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 1カ月以上、間があいてしまった。気にせず続けよう。
 毎回、1テーマづつなら長続きするのではないかと…(笑)
 ちなみに、きょうはアラン・ミシュロのNSG1996と、クロ・ノワールのフィサン・ジェルメ2005を飲んだ。
 アラン・ミシュロ、おススメです。ラムロワーズで飲んだ1級がうまくて買い足したボトルだったが、サントリー輸入のNSGも実に素晴らしかった。これが普通という感想を持つ人は、普段どんだけすごいワインを飲んでいるんでしょうかね。


(4)ワイン購入は資金不足の状態にあってこそ楽しい
 これは本音。
 ワインを買うのは、それが贅沢で自分の可処分所得では限界があるという状態にあってこそ楽しい。
 ひとの金でワインを好きなだけ買ってても、心底楽しめることにはならない。これはもう、断言してしまおう。

 先日、東急百貨店のジョルジュ・ルーミエの2008年もののセールでは、先頭に並んだ方や、本店で抽選により先頭の方になったかたが、買えるだけ買ったことでしょう。私はクラ1本でしたが。

 ルーミエでもルソーでもDRCでも何でもいいが、ワインというのはお金に限りがあるからこそ、買って楽しいものである。
 現金でしか買わない人は、手持ちのお金の中でどのように最大効用を得るか、知恵をしぼる過程が実に楽しい。大物だけ買うか、本数を多めにするか。ある意味、その人の人生観まで見えてしまう感じだ。
 一方、とりあえずクレジットカードで買っちゃう人も、これはこれで楽しい。いったい近い将来、いくら請求がくるのか。少し考えるだけで身の毛がよだつ。背徳感をともなってとても楽しいのである。

 このことを痛感したのは、地方都市で上司のワイン購入に付き合った時である。ある時、私の会社の収益事業に協力してくれた外部の方に、お礼にワインを渡すことになった。いろいろあって、この協力者はお金を受け取らなかったので、彼に職場のみなさんと一緒にワインを楽しんでもらおう、ということになった。

 地方都市から東急本店にワインの購入電話を入れたりする不良社員だった私は、ここぞとばかり呼び出された。かくして、市内で私自身が一番マシと考えていた、さるお店に上司と2人で訪問した。

 上司 「どういうワインを買えばいいかなー」
 私  「赤、白、泡と3種類あれば、とりあえず誰でも楽しめるでしょう」
 上司 「そうか。じゃあ、よさそうな奴を選んでくれ」

 そこで私は、まずボルドー1級とドン・ペリを選んだ。白は意外に選べる銘柄がなく、お店のストックのなかから、あまり知られていない造り手のシャブリの特級を選んだ。

 ボルドーの1級は、その年だけ特別に金色のエッチングを施した豪華ボトルだった。ドン・ペリはエノテークか何かだったかもしれない。金に糸目をつけず、これとこれと選んでいくと、どういうわけか、今まで憧れていたワインに対する価値が、そこはかとなくはげ落ちていく気分がわいてきた。

 あの、でかでかと金色であしらった羊のデザイン(どの銘柄か分かるように書いていますよ)。あこがれのようなものが簡単にはげ落ちたあの瞬間は、他人にはなかなか分かってもらえないかもしれない。でも、金さえあれば買えるワインってこういうものなんだな、という不思議な体験だった。

 そのワインは私が口にしたわけではない。しかし、簡単に買ってしまった時点で、自分には価値がないもののようになってしまった。
 やっぱり、探して、並んで、店員さんを脅したりすかしたりして、ワインを入手する体験にまさる楽しみはないんだな、と切実に思う。お金の多寡では断じてない。

 昔、何かの本で読んだが、自己啓発セミナーとかでも、自分のお金でいかないとあまり身に付かない(洗脳されない)そうだ。真剣味が違うからだろう。ワインは、身銭を切って買ったり飲んだりするに限る。

(続く)





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最終更新日  2010.10.10 00:00:48
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