オークセイ・デュレス・ルージュ2005
やっぱり2005年はもうないですな。
オート・コートの赤があれじゃあ、他の同ヴィンテージも早めに飲んでしまえ、ということで、最後に勝沼に2本残っていた同銘柄の1本を開けた。これが意外に、良かった。購入間際に試飲した時と比べるとどうかな、という気がしないでもないが、劣化とは無縁の味だった。購入先の違いかなあ...。首をひねった。
オークセイ・デュレス13リュンヌ2008
で、一番最近開けたのはこのワイン。それなりに貴重なワインのはずだが、手持ちの白ワインで一番廉価だったので、迷わず開けた。
これがもう、大変すばらしい。非常に香りがふくよかで、飲んでみても味も酸と果実のバランスがとれていてちょうどいい。ビオ万歳。たまにこういう白ワインに出会うと、ちゃんと保管しておいてよかったなと感激する。
この銘柄は、ビオディナミの暦で1年に13の月があるときに作られるらしいが、能書きは不要だろう。パケは白もすばらしい(ただし上の方のドメーヌ物)と再確認した。ただ、熟成能力については知らん。
ちなみに、このボトルは気仙沼のワインナビで購入。津波が店を襲う前に私が買った最後のワインだった。しんみり。
手元にはオークセイの赤2005のほか、ポマールとシャサーニュが残っている。アニエス・パケさんは「新ブルゴーニュ」といわれる作り手の中では日本での人気が高いらしい。彼女には日本好きになっていただきたいし、私としてもいつか訪問してみたい作り手の1人である。