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鴨がワインしょってきた

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2012.01.14
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カテゴリ:日記
 フランス国債がついに格下げとなり、ユーロ安も佳境に入った。既に対円ではユーロ紙幣が出るようになってからの最安値を更新したらしい。ワインの価格もさらに下がると予想される。

 安くなったワインを無理のない範囲で買って、フランスの農家を応援しようじゃないか。がんばれフランス。

 一方、「ユーロが下がってもワインの価格は下げられません、なぜならば...」と弁解している一部輸入業者の諸兄には、「正直な商売をしろ。首洗ってろ」という言葉を謹呈したい。そんな言葉を鵜呑みにしているメディアも同罪だ。

 ユーロが165円から150円近くに下がったとき、「決済を遅らせて何百万円儲かった」と喜んでいたインポーターの話を、ショップの人からきいているんだよね。
 ユーロが100円を切ったいま、どうやって消費者を懐柔しようか考えているんだろう。そうはいくか。

 騙されてはいけない。われわれ消費者が飲むために払うワイン代が適正かどうか、よく考えるべきだ。累損の解消や余計なプロモーションコストに消えてしまうなんて、たまったものじゃない。

 プロ限定の試飲会に、時には「コネを駆使して」参加して、そのあとで素人に上から目線で対応しているプロの人たちは、だれが最終的にその費用を負担しているのか、よく考えてもらいたい(なお念のため付言すると、普段自分でワインを買いに行く店には、こんなことを考えてはいない。理由は長くなるので割愛)。自分はあまり支えているつもりはないけども。

 ここで強調しておきたいのは、ユーロ安をそのまま最終価格に反映させるべきだ、というつもりはないということだ。

 為替が下がって今までより安く入荷できた差益は、インポーターとショップと最終消費者で分け合うべきだ。

 ものすごく安くする必要はないが、少しも安くなったように感じない価格設定は間違っている。

 材料コスト(ビン、コルク)や流通価格がインフレで上昇しているという言い分はその通りであって、すべての価格が、自分がワインを飲み始めた2001年ごろの水準に戻るわけはないと分かっている。

 ただし、生産者が蔵出し価格をあげた結果として高くなったワインでなければ、良年といわれる2009年ヴィンテージで急に価格が上がるのはおかしい。ルジェのいまの市中価格など、みんな「高い、高い」と文句をいっている。あんたPT2世か。
 そういう意味じゃ、ロベール・シェヴィヨンとかは優等生だな。これまでの価格上昇も穏やかだったし、これからはマイルドに下がるだろう。

 ルーミエははなから需要に供給が追いついていないから、仕方ない部分はある。ボンヌ・マールを1万6000円とか2万円ちょっとに戻しても入手難という問題は何も解決しない。ちゃんとした店では2009年は価格が少し下がったし、文句をいう気はない。でも、個人的にはもう一段落にした。

 「こらおまえ、じゃあどこのドメーヌが高いと思ってんだ」といわれれは、ルジェやヴォギュエ、JFミュニエ、ドメーヌ・ルロワ、DRCなんかだと答える。「嫌なら買わなきゃいいだろ」というのはその通りだし、しがらみがなかったり特別な事情がなければ、値段が下がらなければ避けようかと思っている(ミュニエさんにはお世話になったから、話はすこし別)。

 たいたい、ルジェの上のクラスはいざしらず、村名クラス以下のワインをうやうやしく馬鹿高い価格で売るなんておかしい。フランスには、このクラスのワインを棚にころがして、1本20-40ユーロ前後で「好きなだけ買え」っていってる店だってある。実際に1年前に見た。

 東急でお会いしている人にはよくする話だが、ブルゴーニュワインを買うため初めて東急本店に並んだとき、目的ではなかったクロード・デュガのグリオットシャンベルタンが5万円以上することに面食らった。さらに、一番高いそのグリオットが飛ぶように売れて、さらにびっくりした。「世の中には高いワインが好きな金持ちがいるんだな」と強烈な印象として残ったが、なんのことはない、今じゃデュガこそ買わないものの、同じぐらい高いワインを自分でもいつのまにか買っている。

 このユーロ安に直面して、世界が大きく変わろうとしていると感じている。その中で今までと同じ商売のやり方をする人に馬鹿正直についていくことはないな、と痛感した。

 いきなり送りつけてきて、レアで高額なワインを先着順で売るような店のメルマガは、情報面からとても参考にさせてもらっている、恩に感じている1店をのぞき順次解除する。購入者1人1人が市場である。バカバカしい売り方に付き合わなければ、市場のいびつな構造は少しずつ解消することになる。もっといえば、この高級ワイン市場の特徴は「いびつさ、歪み」にこそあるといっていい。

 詳しくない人でも名前が知られているワインといったら、フランスだとボルドーの左岸1級5銘柄とペトリュス、シュヴァル・ブラン、イケム。ブルゴーニュならロマネ・コンティぐらいだろう。それ以外のワインに高いお金を払うのが、とてもばかばかしく感じるようになってきた今日この頃である。※


 まだ書き足りないが、続きはいずれ別の形で。




モンラッシェとシャンベルタンも加えておこう。





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最終更新日  2012.01.15 17:47:58
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