日本の学校とアメリカの学校比較ー日本の学校
この夏初めて、日本の学校へ一年生として体験入学しました。私は日本で育ったので「心の準備」は出来ていたつもりですが、いろいろと驚くことがありました。まず、思った通りだったのは、先生のクオリティーが高い!!字がきれいで、先生って感じですよね。アメリカでは字の綺麗さは求められません。履歴書やリポートも全部タイプしますから。ただ、先生は一人で30人前後の生徒さんたちをみているので、いっぱいいっぱいではないかなと思います。ミスをすれば先生の責任になるし、それを思うとアメリカのようにボランティアを入れることを考えて欲しいなと思います。子供たちは「聞いて聞いて」と話を聞いて欲しいばっかり、私が学校へ伺っても、みんなが話かけてくれます。そのときに、もっとボランティアとかの大人が子供たちのまわりにいれば、もっともっと話を聞いてあげられるのにと思いました。深刻な問題の「いじめ」もこういった子供の声、先生の目の届かないところを、私たち学校関係者以外の大人が拾い、見守ることで初期に断ち切ることができるのではないかなと思うのです。あとは、おそうじや給食当番など、子供に感謝の気持ちと責任を持つように指導されているところが、日本人として素晴らしいと思います。アメリカでは、お掃除は、生徒の仕事でも先生の仕事でもありません。でも、小さい頃は特にものを大切にするとか、食べ物に感謝するとか、そういうことってすごく大切だと思います。そしてカリキュラムがやっぱりいいですね。朝顔がずらーーーーーーーーっと並んでいて、初めて花が咲いたよーとか、ひまわりも大きくなったとか、子供が自然に会話してたんです。すばらしい!!音楽なら学年ごとに違う楽器を習うことができる。ご挨拶に伺ったときは「千と千尋の神隠し」の曲が縦笛で聞こえてきました。「あーーーーー、日本の学校だー」という感じでした!!体育はいろいろな競技を体験できるし、水泳も教わる。アメリカでは体育はどちらかと言うと、体をとにかく動かす。特に高飛びや幅跳びとか習うということはあまりないですから。日本と言えば、学校給食。すごく不安で、凛も全然食べられるものがなかったのですが、昨日は大嫌いなプチトマトを2つもがまんして食べたとか。。。おそるべし、学校給食です。凛は日本の学校へ行って、日本の挨拶(頭を下げること)、規律を守ること、グループで頑張ることを学びました。学習面では日本語のボキャブラリーが格段に増えたことと、「せんせい」「おねえさん」など発音とひらがなが異なる場合の法則のようなものがしっかり根付いた気がします。とにかく、日本の小学生はがんばっていますね。一年生でも6時間あったり、小さいからだで大きなランドセル、たくさんの荷物をその日によって分けて持って行く。。。すごいと思います。アメリカのように、毎日が体育があるかないかだけの違いとは大違いですね(笑少し不安だったのは、やっぱり登下校、特に下校の時に学校から遠い子のこと。ウチはかなり遠いです。自分の住んでいる地域ではなくても、市の中では毎日のように「不審者情報」がとどきます。昨日は通学路ではないのですが、近くで「お母さんのところへ行こう」と誘われた一年生がいるという情報がありました。不審者情報では必ずと言っていいほど、一人になったときに。。。とあるので、そこをどう対応するか、真剣に考えないといけないのではないかと思います。何か起こるまではなかなか動かないのが日本の特徴なのかな?私は途中まで送り、途中まで迎えに行っていたのですが、後半はお迎えは学校まで行きました。これは、女の子数人で帰ってくるようにしているのですが、やっぱり遊んじゃう子も急ぎたい子もいて、どうしてもまとまるのが難しいんですね。凛の単独行動があったり。。。この辺はやっぱり凛の危機感が薄いのが原因だと思います。なので、途中で待ってイライラして、凛を怒るよりは、学校まで(遠いですけど)迎えに行けば済むことだと考えてそうすることにしました。だけど、学校まで迎えに行くと、子供たちが「英語でクイズ出してー」とかリクエストがあって、いろいろな動物の名前やここ数日は使えそうな動詞とかを教えながら下校しました。[see ou tomorrow.]と言うと[see you tomorrow, bye bye]となんとbye-byeと付け足して帰ってきました。しかも英語の発音で。。。みんなRやLの発音もきれいにできるんですねー。一年生でフォニックスなんかやっておいたら、日本の子供ちゃんと英語できるようになるのでは、と感じました!!こんなことなら、初日から汗流れても、学校まで迎えにいけば良かったですーーーーーーっ。来年は「灼熱」ですが、迎えに行こうと思います。私と凛はラッキーなことに、担任の先生が世界に目を向けていらっしゃる方で、とても心地よく学校生活を送らせていただきました。正直、はじめは「楽しめるのか?来年もあるのか?」という気持ちでしたが、今は「来年もよろしくお願いします」という気持ちです。日本の良い所、アメリカの良い所をしっかりと選び、世界を舞台に活躍する大人に育って欲しいです。