ガストロノミー ジョエル・ロブションでのディナー その4
長丁場のコースもいよいよ佳境のお魚料理。この日はキンメダイを使ったお皿。正直言って、以前食べた平目のポワレがあまりにもガッカリな出来だったので警戒もしていたのですが、もう登場した瞬間にその警戒は完全解除!とにかく、かなり気を使って極限の火入れをしているのが良くわかります。前回はポワレで、今回はヴァプール(蒸す)と調理法が違いますので単純比較をしてはいけないのですが、とにかく魚のエキスが身の中にパンパンにつまった水風船のような状態の火入れ。さらにソースは、キンメの骨からとったスープを使っていてかなりしっかりとした、味の補完もあります。この写真ではわかりづらいのですが、お皿には不思議な窪みがあってスプーンを奥から手前に引くと、実にバランスよくソースがすくえるつくりになっていました。とにかくキンメがトロトロ。実にお見事でした!!!肉料理は和牛。個人的には、フレンチで牛肉というのは、ほとんど食べません。ただ、ジョエル・ロブションのように色々なお客さんが来るお店でしかも選択不可能なコースとなると、メインは牛肉にせざるを得ないのでしょうね。せめて肉は数種類から選べるようにしてもらえればより満足度の高いコースになりそうに思えます。勿論、このお肉も美味しかったですし、付け合せのベニエだって美味しかったですが牛肉ばかりがお肉じゃないですからねぇ…と、その部分にはやや不満。この後には、温野菜。珍しく、しかも美しい器に入っていました。ここから先はデセールのお時間♪最初は口直しのグラニテ。そして、ココナッツのクーリーがとにかく美味しかったこちら。これだけ食べてもまだ、攻め手は緩められず、プティフールの軍隊が登場!こんな攻撃ならば、何度でもやられたいと思うような夢の光景(*´д`*) やや控えめに5種類を選んでお食事は終了です。(実はデセールの前にチーズも食べましたが)予告編でも書きましたが、今回はかなり完成度の高いお料理でミシュラン三ツ星の理由も納得できました。その実力を、最上級のコースでないと体感できない点については評価が分かれるかもしれませんが、せっかくガストロノミージョエル・ロブションで食事をするという場合にはもう目をぶつって、最上級のコースを選ぶのをオススメします♪【その1】【その2】【その3】