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みなさんこんにちは西濃県事務所です。 今回は、岐阜県関ケ原町にあるモノづくり企業、関ケ原製作所にお邪魔しました 関ケ原製作所は今から約70年前に誕生したモノづくり会社で、今日に至るまで精密石材に代表される「精密機器」から、トンネル掘削機や工場設備等の「大型機械」にわたる、多種多様な製品を世に送り出してきました。 早速工場内にお邪魔すると、製造現場の広さに圧倒されます。 量産不可の一品モノのオーダーが多いことから、大型の製造ラインは製缶、機械、組立が一つのラインにあり、一貫したモノづくりができるレイアウトになっています。ちなみに、工場の総面積は13ヘクタール(工場面積は6ヘクタール)にも及ぶそうです。 さて、関ケ原製作所には、核となる5つの事業があります。 「油圧機器事業」 ex.油圧シリンダー主にコマツ向けで、鉱山で使用される建機用大型シリンダー。 「分岐器製品事業」 ex.鉄道分岐器鉄道レールの分岐器。東海地方ナンバーワンの分岐器メーカー。 「舶用製品事業」 ex.ボートダビット海難事故が発生した時に、船員を速やかに脱出させる装置。 「大型製品事業」 ex.トンネル掘削機一品特殊品得意とし、設計からアフターサービスまで一貫したモノづくり。 「精密機器事業」 ex.石定盤石の物理的特徴を活かし、超高精度加工で半導体などの製造装置のベースを製作。
代表的な品名例を挙げましたが、どんな製品なのかはイメージし辛いかもしれません。しかし、いずれも我々の生活を陰で支えてくれている工業製品を指しています。 企業秘密のためすべての写真をお見せすることはできませんが、加工途中の製品を何枚か撮影することができました。以下、それぞれの名前や用途について、紹介していきます。 1. 2. 3.
1.の筒状の物体は、公共工事等で用いるトンネル掘削機です。 トンネル掘削機は関ケ原製作所の主力製品のひとつですが、掘削場所ごとに異なる岩盤強度に適応させ、かつ掘削方向(直進か曲進)や深度に応じて形状を変える必要があるため、基本的に同じ仕様の製品はありません。 ミナモの身長が約2m(?)なので、そう考えると大型の製品ですね。 2.は、ボートダビットと自由落下式救命艇進水装置で、整備トレーニング用の設備になったものの写真です。いずれも海難事故の際、救命艇を海に落下あるいは海から回収する装置であり、日本国内の主要造船所と中国市場に出荷しています。 3.はご覧のとおり、職人さんの遊び心が存分に表れた、石でつくったエアホッケーになります。関ケ原製作所の技術力が存分に発揮され、テーブル表面の平面度は1μmになっています。ちなみに初めて知ったのですが、素材としての天然石には優れた特徴があるそうです。例えば、温度による変化が少ないことや、ステンレスやアルミを超える硬度がある、平面度の経年変化が少ない、鋳物より優れた除振性質がある、等々。石の力を侮ることなかれ。
さて、続いて発見したのが、こちらの看板。 よく見ると、あちこちに「〇〇道場」なる文字が。
これらは、「匠道場」と総称される教育施設になります。道場の講師は先輩技術者が務めるため、後輩や新人技術者は溶接・機械・組立などの実践的技術技能を、より身近な目線で学ぶことができます。さらに、講師となる技術者は技能検定取得者や競技大会の優勝者など実績のある方が担当するため、より高レベルな技術技能を吸収することが可能なのです。 次に、工場の外、広大な敷地に出て、周囲を案内していただきました。 工場周辺に広がるエリアは「せきがはら人間村ひろば」と呼ばれ、会社づくりや事業創造の根幹である「人づくり」の場となるよう、従業員や地域住民の方々が学び、憩い、ふれあえる環境が整備されています。 上の写真は「21世紀人間塾 せきがはら生活美術館」内部で撮影しました。 創業者矢橋家の家訓「書画骨董に親しめ」のとおり、日常空間のあちこちに美術品を配置することで、調和や創造力といった人間の感性を刺激しています。実際、人間村の建物や広場のいたるところに、絵画や彫刻が飾ってありました。 散策中に撮影した一枚。 「シャインズビル」 どうやら、社員とshineがかかっているみたいです。(本当です)
この建物は3階建てになっており、1階から「コミュニティーひろば」「ワイガヤひろば」「イノベーションひろば」として活用されています。1階で仕事の垣根を越えて集まったチームがメンバーシップを育み、2階でメンバーが自由闊達に意見を出し合い「チーム知」を創造し、3階で結集させたチーム知から新しい事業領域を開拓する、というのがシャインズビルのコンセプト。まさに、「人間村」の概念を集約した施設といえるでしょう。 さらに、人間ひろばづくりに取り組む企業として、年間を通じて地域社会に向けた交流の機会も設けているとのこと。この活動は「人間村フォーラム」といい、開催イベントは「こどもの日」、「夏祭り」、「ちびっこクラフト教室」、「餅つき大会」等多岐に及びます。 単に仕事をする場として在るだけでなく、家族や地域社会と融合した活動の中で一人一人が自己実現を図る、関ケ原製作所の企業理念が表現された活動といえるでしょう。 さて、ここまで関ケ原製作所の製品や活動についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか。私は身近な企業さんの活躍の裏側が知れて、とても勉強になりました。 取材にご協力いただいた従業員の皆様、ありがとうございました これからも、私たちを支えてくれる製品の開発、楽しみにしています(*^_^*)v
〇関ケ原製作所〇 本社住所:岐阜県不破郡関ケ原町2067番地 T E L:0584-43-1212 H P:http://www.sekigahara.co.jp
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Last updated
January 22, 2016 01:32:38 PM
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