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カテゴリ:小説 ミステリ
平野啓一郎といえば、芥川賞を当時最年少で受賞したとき、その言葉遣いの難解さが話題になっていた。で、読むのはめんどくさそう、と敬遠していた。
でもこの『決壊』。マダム豆大福の2008年下半期ナンバー1になった。(上半期は吉田修一の『悪人』。いずれ紹介するつもり。似たような話が好きなのかしら) 長い作品だけど、夢中になって一気に読んでしまった。 今年起きた事件を予見するような内容。現代人の抱える病、みたいなものが精密に描かれている。あんまり救いはないけど、読んでてドキドキした。 ドストエフスキーの影響が色濃くある感じで(作者もそう公言しているらしいけど)でも読みやすい。「カラマーゾフの兄弟」の日本版・現代版といったかんじかな。「カラ兄」に挫折した人もきっと読破できそう。 ちなみに作者、今年すごい美人モデル「春香」と結婚した。辻仁成も、伊集院静も美人と結婚している。並外れた美人は美男子よりも言葉巧みな男に弱いのか?! > お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年12月26日 09時14分59秒
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