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2009年07月15日
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テーマ:お勧めの本(7221)
カテゴリ:小説 ミステリ
絶望ノート



作者:歌野晶午

ジョン・レノンに完全にかぶれている父を持つ中学生の太刀川照音(たちかわしょうおん)。ジョンの息子と同じ名前をつけられた彼のあだ名は「タチション」。

父は無職で母の瑤子だけが朝から晩まで働いており、貧しい照音の家にはパソコンもないし、携帯も持たせてもらえない。

彼は同級生からひどいイジメを受けている事実を、「絶望ノート」に克明に書き記す。

自分にヘンテコな名前をつけ、働かずに昼間から酒を飲む父への不満も。

万引きをさせられたり、好きな子のスケッチをしていたことをばらされたり、お金を取られたり。その内容はひどい。

ある日、母の瑤子が偶然にも息子の「絶望ノート」を見てしまう。石を「オイネギプト様」と呼び、神格化してイジメの加害者を「殺してください」と願う。

母はイジメの事実を突き止めるために探偵事務所に相談に行く。

そして、照音をイジメたクラスメイトが、大怪我をしたり、亡くなったりしていく・・・

ものすごーーーくエキサイティングな小説だった。4時間ぶっ続けでおやつも抜きで読んでしまった。(あ、途中でキュウリの漬物を食べたか。)

最後にはどんでん返しに次ぐどんでん返し。単純な私はぜったいにそういうことが見抜けないので、実に驚いたし、楽しめた。

これ以上書くとネタバレになるので、是非是非読んでみてください。

教訓は・・・「自筆の文字はこわい。」ということ。






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Last updated  2009年07月15日 09時56分33秒
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