143776 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

マダム豆大福の読書の小部屋

マダム豆大福の読書の小部屋

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Archives

2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月
2023年11月
2023年10月
2023年09月

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Category

2010年12月16日
XML
カテゴリ:ノンフィクション


著者:小林美佳

以前に紹介した『性犯罪被害にあうということ』の続編。

24歳のときに強かんの被害に遭い、あえて名前と顔を出してその心情を綴った彼女。

とても辛い本だった。

今回は、当時支えてくれた元カレのしんちゃんとの対談や、性犯罪の現実についてのレポート、そして同じ被害を受けた人とのつがなりについてなどを記している。

どの犯罪もそうだろうけれど、性犯罪は当事者だけではなく周りの人も大きく傷つける。

私はもう大丈夫、と思っている中年のあなた。(私も)油断してはいけません。40代から70代にも被害者はいます。

暗い夜道を歩かない、というあなた。油断してはいけません。顔見知り、近親者からの強かんも実に多いのです。

私は、どんな辛いことでも前向きに考えれば生きる糧になる、と考える方だけれど、こういった犯罪にだけは、前向きになかなかなれないと思う。

性犯罪は、被害を受けた人の人生を変えてしまう。世界観、男性観、性交観、人間観も。

それだけの犯罪であるにもかかわらず、犯人の意識はあまりにも軽い。男性が持つ性衝動、暴力的な欲望、AVなどの影響もなくすことは不可能。

性犯罪はなくならないだろう。予防も、難しいだろう。

では、被害者はどう生きていけばいいのか?本を読んでも、まだ苦しみ、もがき続ける著者の姿が見える。

同じ被害に遭った人と「つながる」「気持ちを共有する」ことで少し気持ちを楽にしている著者。そう、同じ目にあった人でないと、絶対にわからないだろう。他の人にどんなことばをかけられても、慰めにならないだろう。

インターネット社会。こういうつながりが広がり、少しでも被害にあった人の心の傷が小さくなれば、と祈るばかりだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010年12月16日 10時01分07秒
コメント(1) | コメントを書く
[ノンフィクション] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.