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4年前の日韓W杯のとき、
わたしは、ブラジルのカナリヤ軍団のことを、 “踊りながらドリブルしてくる人たち”だと書きました。 とりわけ、 ロナウジーニョは、完璧に“踊ってる”と思った。 あのときのカナリヤ軍団のなかで、 いちばんわたしの目をひいたのは、 ロナウドでも、リバウドでも、ロベカルでもなく、 ケラケラ笑って、踊りながらドリブルしてくる、ロナウジーニョだった。 ![]() 今夜のNHKスペシャル。 ロナウジーニョがサンバを歌ってる! やっぱり、ロナウジーニョはサンバだったんだ! しかも裸足だしっ! 4年前、 プレー中も、いつも笑ってて、 どうにも“自由奔放”な印象が際立っていたころに比べると、 最近のロナウジーニョは、 体格も表情も、かなり精悍な感じが目立ってしまってるけど、 ふたたび彼の体から自然に湧き上がってくる、 純粋なありのままのリズムに触れられたようで、嬉しかった。(~~) しかも、 日本人のわたしにはついていけないほど複雑なリズムを、 いとも簡単に片手で刻みながら、自分のサンバの曲を口ずさんでいました。 歌もうまいっ! ロナウジーニョの、あの足さばきは、 この複雑なリズム感を、体が刻めるからこそ可能なんだなーと実感。 日本のサッカー選手も、ブラジル人と同じように、 もちろん、フットサルもやるべきだと思うけど、 それ以上に、サンバを踊る練習をするべきじゃないでしょうか。 ![]() でも、 やっぱり体の中に流れる“血”の違いがあるんだろうなぁ‥。 かりに同じブラジル人でも、 白人の選手や、アジア系の選手じゃ、 あの同じリズム感ってのは、やっぱり真似できない気もする。 サンバはもともと、アフリカ系ブラジル人の音楽です。 わたしも最近、サンバに関心もってます。 きっかけになったのが、 ブラジル・コンピレーションCDの ![]() ボサノバを選曲した『フレスカ・ボサノヴァ』と、 MPBの曲を集めた『フレスカ・メロディーズ』と、 そして、サンバを集めた『フレスカ・サンバ』の3枚からなってます。 わたしは、 はじめはMPBが目当てで聴きはじめたんだけど、 実際に聴いてみたら、『フレスカ・サンバ』がいちばん良かった。 そして、3枚のCDを聴いてみると、 ボサノバも、MPBも、 その魅力の源泉がすべてサンバにあるってことを実感させられた。 ブラジル音楽というと、 つい、ジョアンやジョビンの存在を中心に考えてしまうし、 たしかにジョビンの音楽は、理知的で、高いレベルに達した音楽だけど、 でも、そのジョビンでさえ、 このアフリカ系ブラジル人が生み出したサンバという音楽の、 そのプリミティブなリズムの魅力には、 完全には到達していないんじゃないか、って気がする。 ブルースや、ジャズや、レゲエと同じように、 ブラジルの音楽も、その淵源はやっぱりアフリカのリズムにあります。 ロナウジーニョの刻む豊かなリズムを見て、あらためてそれを痛感した。 ブラジル音楽の生命力も、 ブラジルサッカーの躍動感も、 アフリカの黒人がもたらしたものなんじゃないか、と思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.07.26 01:13:37
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