「眩(くらら)~北斎の娘~」加藤拓と稲本響
今回の「眩(くらら)~北斎の娘~」を演出した加藤拓は、綾瀬はるか主演で「八重の桜」や「精霊の守り人」も手掛けてる。もともとは生瀬勝久などの周辺で演劇を書いたりしてた人らしく、いわゆる「映像畑」から出てきた人ではなさそうです。「八重の桜」や「精霊の守り人」はチラッと見ただけですが、そのときは、とくに映像で心惹かれることもなかったし、まして演出家を気にすることもありませんでした。もちろん、ドラマは演出家ひとりで作るものではありませんし、今回の「眩(くらら)」の画面の美しさというのは、演出家がどうのというより、NHK選りすぐりの映像スタッフが結集した成果だったのかもしれません。とはいえ、いちおう「加藤拓」の名前は今後も記憶に留めておきたいと思います。◇もうひとり、今回のドラマで気になったのは、美しい音楽を担当していた稲本響。この人も、いままでまったくノーチェックでした。ヨーロッパで学んだクラシック系のピアニストみたいですが、洗練された作曲スタイルが洒落ています。最近のNHKの音楽では、阿部海太郎の「世界で一番美しい瞬間」なんかが好みなんだけど、ちょっと雰囲気的に近いものがあるかもしれません。※現在、音楽惑星さんのサイトにお邪魔して「斉藤由貴」問題を考えています。