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まいかのあーだこーだ

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2018.10.01
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東海テレビの「いつかこの雨がやむ日まで」。
終わっちゃいました。

いやあ、
なんかもう、終盤に近づくにつれ、
どんどんサスペンスの人間関係が広がっていくもんで、

ほんとに最後にちゃんと回収できるんだろうか??と、
不安には感じてたけど、

前回あたりから、
もはや回収するどころか、
視聴者おいてけぼりの展開にむかって独走しはじめ、

最終回では、そのままどこかへ走り去ってしまいました(笑)。

あはは…。



主人公のひかりは、
15年前に殺された矢吹麻美と同じ運命を辿ろうとしていた。

矢吹麻美は、
國彦の「愛」と天竺の「芸術」とのあいだで引き裂かれ、
結局は、天竺の引力に呑み込まれながら、殺された。
國彦は、彼女を救えなかった。

そして、
主人公のひかりも同じように、
天竺の「芸術」に呑み込まれる運命を辿りつつあった。
しかし、
ギリギリのところで和也の「愛と犠牲」によって救われる。

最後は「ジュリエットは生きる」という劇中劇の結末と同様に、
ひかり自身も「生きる」ことを選ぶ。

…というのが、このドラマの本来のコンセプトだったのでしょう。



けれど、
和也の犠牲のうえに舞台に立って「生きる」ことを宣言し、
最後に観客からの喝采を受ける主人公を見ても、

おそらくドラマの視聴者のほとんどは、

狂ってる…(; ゚∀゚)

としか思えなかったでしょう。

むしろ、この主人公は、
「すべてを失って、どん底に堕ちろ」
と助言した天竺の「芸術」のほうを実践してしまったように見える。

和也の「愛と犠牲」は、ほとんど無意味なものに思えてしまう。

そもそも、主人公が生きるのか死ぬのかは、
「芽衣に殺されるか殺されないか」という不可抗力の問題でしかなく、
本人の意志の問題ではありませんでした。

主人公は、たんに「殺されずに済んだ」というだけのことですから、
ジュリエットがみずからの意志で「生きる」という劇中劇の話とは重なりません。



サスペンスドラマとして見ると、
かなり入り組んだ物語と人間関係になっていましたが、
はたしてどこまで綿密に作られていたのかは、よく分からず、

とくに千尋(星野真里)の言動は、
最終回を見た後でも、かなり不可解さが残ります。

読み終えた後や見終わった後に、
内容を振り返りながら、
あらためて謎解きしなきゃいけないような作品が、
推理小説とかサスペンスドラマには、ときどき見受けられるけど、

百歩ゆずって、作り手側に全幅の信頼が置けるのなら、
そうやって、じっくり謎解きしなおすのも面白いだろうけど、

かりに作品そのものに欠陥があるのなら、
謎解きすること自体がバカらしいわけで、
それは謎解きというより、たんなる粗探しにしかなりません。

そういうサスペンスの作り方って、いかがなものだろうか。

わたしとしては、
見終わった段階でスッキリと謎が解ける形のほうが、
サスペンスとしては正しいんじゃないかと考えます。

…とはいえ、
千尋の言動については、もう少しだけ謎解きしてみようと思いますが…。





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最終更新日  2024.06.20 17:42:19
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