カテゴリ:警視庁・捜査一課長 真相ネタバレ!
東海テレビの「いつかこの雨がやむ日まで」。
終わっちゃいました。 いやあ、 なんかもう、終盤に近づくにつれ、 どんどんサスペンスの人間関係が広がっていくもんで、 ほんとに最後にちゃんと回収できるんだろうか??と、 不安には感じてたけど、 前回あたりから、 もはや回収するどころか、 視聴者おいてけぼりの展開にむかって独走しはじめ、 最終回では、そのままどこかへ走り去ってしまいました(笑)。 あはは…。 ◇ 主人公のひかりは、 15年前に殺された矢吹麻美と同じ運命を辿ろうとしていた。 矢吹麻美は、 國彦の「愛」と天竺の「芸術」とのあいだで引き裂かれ、 結局は、天竺の引力に呑み込まれながら、殺された。 國彦は、彼女を救えなかった。 そして、 主人公のひかりも同じように、 天竺の「芸術」に呑み込まれる運命を辿りつつあった。 しかし、 ギリギリのところで和也の「愛と犠牲」によって救われる。 最後は「ジュリエットは生きる」という劇中劇の結末と同様に、 ひかり自身も「生きる」ことを選ぶ。 …というのが、このドラマの本来のコンセプトだったのでしょう。 ◇ けれど、 和也の犠牲のうえに舞台に立って「生きる」ことを宣言し、 最後に観客からの喝采を受ける主人公を見ても、 おそらくドラマの視聴者のほとんどは、 狂ってる…(; ゚∀゚) としか思えなかったでしょう。 むしろ、この主人公は、 「すべてを失って、どん底に堕ちろ」 と助言した天竺の「芸術」のほうを実践してしまったように見える。 和也の「愛と犠牲」は、ほとんど無意味なものに思えてしまう。 そもそも、主人公が生きるのか死ぬのかは、 「芽衣に殺されるか殺されないか」という不可抗力の問題でしかなく、 本人の意志の問題ではありませんでした。 主人公は、たんに「殺されずに済んだ」というだけのことですから、 ジュリエットがみずからの意志で「生きる」という劇中劇の話とは重なりません。 ◇ サスペンスドラマとして見ると、 かなり入り組んだ物語と人間関係になっていましたが、 はたしてどこまで綿密に作られていたのかは、よく分からず、 とくに千尋(星野真里)の言動は、 最終回を見た後でも、かなり不可解さが残ります。 読み終えた後や見終わった後に、 内容を振り返りながら、 あらためて謎解きしなきゃいけないような作品が、 推理小説とかサスペンスドラマには、ときどき見受けられるけど、 百歩ゆずって、作り手側に全幅の信頼が置けるのなら、 そうやって、じっくり謎解きしなおすのも面白いだろうけど、 かりに作品そのものに欠陥があるのなら、 謎解きすること自体がバカらしいわけで、 それは謎解きというより、たんなる粗探しにしかなりません。 そういうサスペンスの作り方って、いかがなものだろうか。 わたしとしては、 見終わった段階でスッキリと謎が解ける形のほうが、 サスペンスとしては正しいんじゃないかと考えます。 …とはいえ、 千尋の言動については、もう少しだけ謎解きしてみようと思いますが…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.20 17:42:19
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