カテゴリ:NHK大河ドラマ
『いだてん』の第26話「明日なき暴走」。
お世辞にも、あまり出来がいいとは思えない。 演出は大根仁。 どうも彼の担当する回が悪目立ちしてる気がして、 調べてみると、NHKの外部の演出家でした。 ネットで「10年にいちどの神回」と自画自賛したり、 取り巻きの支持者がやたらと盛り立ててるようですが、 正直いって、 彼の担当する回は、むしろ他の回より劣ってる気がします。 NHKに外部の演出家を迎えることの善し悪しについては、 わたしはよく分かりませんし、 彼がテレ東や東宝で撮った作品も見たことがありませんので、 どれほどの演出家かまったく無知なのですが、 すくなくとも『いだてん』にかんするかぎり、 彼の演出が上手くいってるようには思えません。 菅原小春の泣きの演技も、 必要以上に上滑りした感があり、 前々回の抑制された感動には及ぶべくもありませんでした。 ◇ とくに疑問を感じたのは、 薬師丸ひろ子が阿部サダヲの掌にナイフを突き刺そうとしたシーンです。 クドカンの脚本がどういう内容だったか分かりませんが、 おそらくは「コント的なシーン」として書かれていたか、 もしくは「精神的に切羽詰まった狂気的なシーン」として書かれていたはずです。 しかし、出来上がった映像からは、 その意図がまったく理解できず、たんに猟奇的な妙な印象だけが残りました。 おそらく演出家自身が、脚本の意味を十分に呑み込めぬまま、 ただ形だけの撮影を行った結果ではないかと思います。 大根仁がどれほどの演出家なのか、わたしはおおいに疑問を感じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.20 17:09:07
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