カテゴリ:ドラマレビュー!
「大食いヤラセ番組」とか、あいかわらずどうでもいい話…。
どんな名目でテレビ局内を取材させてもらったのか知らないけど、 親切に制作現場を案内してくれた番組プロデューサーのことまで、 取材が終わったら、容赦なくバッシングして切り落とすんですね。 なんというか、弱肉強食というか、えげつない世界です…。 ◇ さて、 2時間あれば事足りるような内容の話を、 毎回毎回つまらない”スクープ”ネタを交えながら、 むりやり10話分のドラマに引き伸ばしてきた作品ですが、 はたして論評に値するのかどうか疑問に感じつつも、 いよいよ来週が最終的ってことで、結末を待ちたいと思います。 ◇ ケイトの父である乃十阿徹は、 悪意のない子供の過失(殺意はない)を庇うために、 わざわざ家族のことを置き去りにしてまで、 なぜ死刑をも覚悟で「無差別殺人」の罪を被ったのか? (死刑にならず出所できた理由も不明ですが) なぜ弁護士でさえ気づくような真実を、妻が気づかなかったのか? じつは妻も、夫が冤罪に見舞われるのを黙認したのでしょうか? おそらく乃十阿が隠したかったのは、 子供の過失よりも、さらに重大な真実だったのでしょう。 そして、そこには、 おそらくケイトの母との「不倫」が関係していたのでしょう。 そのことをケイトの母は知らなかったのでしょうか? スタインベックの小説とはどんな関係があるのでしょうか? なぜ尾高のスタジオに届けられた小包を、 乃十阿は、勝手に可燃物として廃棄したのでしょうか? ◇ ここまで不倫のネタを引っ張ってきたドラマですから、 最終的に「不倫」にたいして何らかの裁定を下すはずですが、 たんに「不倫はいけません」なんて陳腐な結論になるとも思えない。 とはいえ、 そう簡単に不倫を肯定できるわけでもありませんよね。 不幸な恋愛がもたらす悲しい結末にも向き合わざるを得ない。 >真壁さんの彼だと思って見てた野中さんはステキだったけど、 >自分の彼になってみたら、そうでもなくなったっていうか。(by 小泉愛花) この頭の悪い尻軽女のセリフにこそ、永遠不変の真実がありますよね。 つまり、誰しもが「他人のもの」を欲しがるのです。 ケイトの母が乃十阿を欲しがったのも、 ケイトがいまさら尾高を欲しがってしまうのも、 野中がいまさらケイトに嫉妬しはじめるのも、 みんな「他人のもの」が欲しくなってしまうからです。 ふだんは偉そうにバッシングしてる人たちでさえ、結局は同じ穴の狢です。 そして、 なぜか自分のものになった途端、自分のものはクズに見えてくる。 それこそが恋愛の真実ですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.09.19 22:16:10
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