カテゴリ:警視庁・捜査一課長 真相ネタバレ!
『竜の道』が終了。
原作は未完ですから、 とくに終盤部分は、 まったくのオリジナルストーリーだったはずですが、 ふたを開けてみれば、最終回の出来がいちばん良かったです。 (むしろ中盤までの展開に不満が残りました) 最終回でグダグダになるドラマは多いけど、 これほど最終回の出来がいいドラマも珍しい。 ◇ テレビドラマのなかでは、 わりと簡単に人を殺せるものなので、 最初のうちは、 「はやくエンケンを殺せばいいのでは?」 などと思ってましたが、 ここまで話を引っ張ったことで、 人ひとりを殺すことの意味がとても重くなって、 最終回で沖の首に手をかけるシーンには、 通常のドラマでは味わえない感覚がありました。 ◇ 最終回の出来がよかっただけに、 それまでに不可解な点が多かったのが惜しいです。 いまさら言うのもなんだけど、 そもそも、わたしは、 第1話で夫婦が心中したこと自体が解せない。 夫だけ死ぬならともかく、 実子1人と養子2人を置き去りにして、 夫婦そろって自殺する選択は理解に苦しみます。 むしろ一家全員で心中するほうが説得力がある。 ◇ 3人の残された子供が、児童養護施設ではなく、 意地悪な養父母に引き取られた理由も分かりませんでした。 あの一家には、 3人を養わなきゃならない義理があったのでしょうか? たんなる善意だったのか。 自殺した夫婦が養育費を託していたのか。 それともキリシマ急便が多額の見舞金でも出していたのか。 ◇ ヤクザの親分の態度にも理解に苦しむ部分が多かった。 「データは録ったけど渡さない」ってのは たんなる気まぐれな約束違反に思えるし、 ただ意地悪して弄んでるだけのように見えました。 沖がじつは彼の隠し子だったという話も、 なんだか取ってつけた不要な蛇足のように感じました。 ◇ ◇ ◇ 今季は、 さほど傑出したドラマはないけれど、 《助演賞》をあげたいと思う役者が3人いて、 そのうちの2人が、 このドラマのエンケンと松本まりかです。 (ちなみに、もう1人は大東駿介です) エンケンは、 『未解決の女』も同時に見ていただけに、 その振り幅の大きさに感嘆させられました。 ふだんはコミカルな役も多い俳優ですけど、 今回ばかりは、 "モノホン"を演らせたときの凄味を見せつけられた。 もはや演技のレベルを超えていました。 カッコよくて、凄まじかったです。 松本まりかも、 『純きら』の薫子と(←14年前だけど)、 『妖怪シェア』のお岩さんを見ていたので、 これまた同一人物とは思えない振り幅の大きさ。 なかでも今回の令嬢役は、 いままでの彼女の役でいちばん美しかったです。 ◇ 玉木宏も、 いままではコミカルな役が多かったけど、 今回のようなハードボイルドな役を見れたのはよかった。 どことなく、 アラン・ドロンとか、 マルチェロ・マストロヤンニみたいに見えてしまいました。 玉木宏/高橋一生/松本穂香/奈緒/今野浩喜 遠藤憲一/松本まりか/細田善彦/落合モトキ/斉藤由貴/西郷輝彦 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.19 17:12:51
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