カテゴリ:岸辺露伴と小泉八雲。
実写版「岸辺露伴は動かない」を見ました。
第1話の「マナー違反」のお話は、 正直いってつまらなかったのだけど、 第2話の「くしゃがら」と、 第3話の「DNA」は、 かなり面白くて、楽しめました。 人間の記憶や無意識を実体化するという発想が、 やはり斬新です。 これは続編にも期待できる素材だと思うけど、 あまり原作にはこだわらず、 自由に脚色したほうが、 かえって上手くいくのかもしれませんね。 ◇ 高橋一生と中村倫也の組み合わせだったので、 当初は「凪のお暇」のファン層を狙ったドラマかな? と思ってましたが、実際はもっとマニアックでしたね。 大正モダニズムの奇妙な美意識が蘇ってる感じ。 そういえば、 小池健×山本沙代の「ルパン」と、 荒木飛呂彦×小林靖子の「露伴」は、 ともに菊地成孔が音楽をつけることになったわけですが、 ふたつの作品のあいだには、 どこか通底する要素も感じてしまいます。 ◇ それはそうと、 飯豊まりえの演技が驚くほど素晴らしい! 彼女がいなければ、ちょっと成立しなかったのでは? と思うほど、作品の重要な軸になっていました。 彼女のふだんの控え目な印象からは想像できないような、 かなり個性的なキャラだったので、とても驚きです。 キャスティングも良かったと思います。 いっそ泉京香を軸にして、 泉鏡花の怪奇文学を取り込んだ話をつくったら、 それもまた面白いだろうなと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.02.09 23:12:15
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