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まいかのあーだこーだ

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2021.12.30
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NHK実写版「岸辺露伴は動かない」の第2弾。

第4話「ザ・ラン」笠松将(12月27日)
第5話「背中の正面」市川猿之助(12月28日)
第6話「六壁坂」内田理央(12月29日)


今回は、たんなる一話完結ではなく、
3つのエピソードが「六壁坂」という共通項で結ばれていました。
もちろん泉京香も全編に登場。

キャスティングは申し分なかったし、
脚本もよく出来ていたけれど、
演出も含めていちばん良かったのは、第5話の「背中の正面」かな。

⇒ 前作でもそうだったけど、
あまり原作にこだわらず自由に脚色したほうが上手く行くのですよね。

一方、「ザ・ラン」と「六壁坂」の演出では、
原作に引っ張られつつ、過激な表現を抑えた結果、
やや映像表現が中途半端だったのが残念。

京香さま、脚長すぎっww 



第5話「背中の正面」の脚色上の独創は、
伝説の「比良坂ひらさか」「かごめかごめ」「黄泉醜女よもつしこめ」を結びつけたこと。

一見すると、
地名や苗字に見られる「平坂ひらさか」は、
平らなのか、それとも傾いてるのか分からない不思議な言葉。
でも、もともと「ヒラ」という和語は、
文字どおり「ひらひら薄っぺらい」という意味なので、
水平なのか傾斜してるかは関係ないのでしょう。
おそらく昔の日本人は、
突き出た崖のように割れ落ちそうな土地を「ヒラ」と呼んだ。
追記:「開けた土地」「拓かれた土地」の場合もあったかも。

そして、
それが傾いていれば「平坂ひらさか」だったろうし、
断層のような場所であれば「平境ひらさかい」だったはずです。

もし、このように不安定な「平坂/平境=比良坂」が、
ことごとく黄泉の国へ繋がっているのだとしたら??



日本神話に出てくる「黄泉醜女よもつしこめ」は、
イザナギを黄泉の国から追いかけてきた妖怪です。

イザナギは、
カグツチの出産によって妻のイザナミが死んだのを悲しみ、
⇒ ちなみに竈門炭治郎の先祖はカグツチと思われます!
はるばる黄泉の国まで彼女に会いに行ったのですが、
その変わり果てた姿を見てしまったために、
黄泉比良坂よもつひらさかで黄泉醜女よもつしこめに追われるのですね。

ここに「見るタブー」と「振り返りのタブー」があります。



そして、
童謡の「かごめかごめ」は、
いうまでもなく《後ろの正面》についての歌です。
もし、これが「振り返りのタブー」を警告しているとしたら??



ちなみにブドウかタケノコかモモを投げれば黄泉醜女から逃げ切れます!




かたや「ザ・ラン」と「六壁坂」の演出には、やや不満があります。

第6話の「六壁坂」では、
露骨な血の描写をかなり抑制していた。
出血シーンをモノクロームにしていたし、
器に注いだ血液もコーヒーにしか見えなかった(笑)。

血が吹き出たり、
止血のために縫ったり焼いたり、
血を飲んだりする場面にも、あきらかな躊躇があったし、
どうにか穏当な表現にしようという配慮が感じられました。

たしかに、このエピソードは、
あえて出血描写がなくても成立するかもしれないし、
いっそ、ばっさりとカットしてもよかったと思う。
なんにせよ、中途半端にボカす演出がいちばんよくない。

中途半端な表現にした結果、
何がやりたいのかよく分からない映像描写になっています。
本質を突き詰めれば、もっと明瞭なスペクタクルに出来たはず。



第4話の「ザ・ラン」では、
窓ガラスを割るシーンや転落するシーンが不明瞭で、
後付けの「心臓麻痺で死んだ」という説明も不可解でした。

かりに転落シーンを避けたいのであれば、
夜の虚空に吸い込まれるファンタジックな描写にするとか、
ウォーターフロントのビルから隅田川にでも落とすとか、
いろいろやり方はあっただろうと思います。



ドキドキのヘブンズドアー!

コーヒーにしか見えないw


前作の第1弾がDVD化されています。







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最終更新日  2023.10.07 11:16:38


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