カテゴリ:汝の名~三千円~舞いあがれ!
朝ドラ「舞いあがれ!」。
先週までで青春篇が終わった感じ? ◇ ドラマにケチをつけるわけじゃないけど、 大学の人力飛行サークルの話を見ていて、 ちょっと競技のありかたに疑問が湧きました。 たしかに、 パイロットの体形や体力に合わせて、 機体の設計を変えるのも大事な技術なのだろうけど、 記録そのものは、 理系的な技術ではなく、 ほとんどパイロットの体力に負っているように見えます。 これじゃあ、 理系の競技じゃなくて、ほぼ体育会系の競技なのでは?? ◇ ただでさえ、日本は、 いまだ実用的な国産飛行機も作れてないし、 ロケットの打ち上げもたびたび失敗してるわけですが、 学生の技術コンテストがこんなことでいいんだろうか? 実際の競技がどういうものなのか知らないけど、 やっぱり純粋に「理系的な技術」で競うべきだろうと思います。 それから、 試験飛行を陸上でやったら、 墜落したときに死者が出るんじゃないか、との懸念ももちました。 そこらへんも発想が「体育会系」になっているのでは? ◇ さて、 ここからはドラマの話。 脚本は3人体制とのことですが、 ここまでは桑原涼子がひとりで書いてますね。 彼女の脚本は、 『心の傷を癒すということ』 『彼女が成仏できない理由』 など、NHKの中編ドラマを過去に見ています。 どちらの作品も、 脚本家自身が格闘しすぎてやしないかと思うほど、 良くも悪くも真面目すぎる脚本だった印象があって、 視聴者に伝わる以前のところで無駄に格闘してる感じでした。 その点、今回の朝ドラは、 わりと滑らかに物語が展開していますし、 案外、長編ドラマに向いてるのかもしれません。 ◇ 祖母と母の過去の確執や、 母と娘の共依存の問題は、 やや腑に落ちないところもあって、 いまだに大学生の主人公が、 「母の許し」を得ないと好きなことがやれないのは、 やはり共依存の関係が抜け切れてないように見えるけど、 そこらへんは、 我が道を歩んでいる兄とも対比されながら、 今後もなお物語のテーマであり続けるのかもしれません。 ◇ 一方、演出のほうは、 派手さはないけれど、 むしろ地味な良さが出ていると思います。 そして、今さらですが、 子役の浅田芭路ちゃんがとても上手でしたね。 パッと目を見開いて、 何かを初めて見るときの演技が、 かつての「おしん」の小林綾子を彷彿とさせました。 それから、 「もがいてたらええんや」との助言をくれた、 又吉直樹の古本屋もいい役どころだなと思っています。 福原遥は、 「ゆるキャン△」ほどの当たり役ではないけれど、 ほどよく無難にこなしてるんじゃないでしょうか。 総じて、よく出来ていると思います。 ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.20 17:16:42
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