カテゴリ:NHK大河ドラマ
NHK大河どうする家康。
第24回「築山へ集え!」を見ました。 いや~… 予想とは異次元の内容だったのでびっくり!(笑) まさにコンフィデンスマン的な謀りごと?! 今作の最大の「仮説」をぶちあげた感じです。 ◇ もちろん古沢良太の創作ですけど、 あながちフィクションとは言い切れない部分がある。 実際、戦国の世だからこそ、 経済による国内平和を構想した人はいるはずだし、 誰かがどこかでそういう構想をしなければ、 その後の徳川300年の安定はありえなかったと思います。 ◇ とはいえ、 さすがに「戦のフリ」をするってのは、 すぐにバレるだろうという気がしたし、 無駄なコストもかかる気はしたけれど、 まあ、 実際に戦って消耗するよりはマシですよね。 … しかし、結局、 築山の構想を踏みにじったのは武田勝頼でした。 瀬名も、最初から、 織田にバレることを覚悟してただろうし、 それどころか、 いずれは自分が死ぬことまで想定して、 笛のヘタくそな側室(広瀬アリス)を、 あらかじめ夫にあてがったように見えます。 ◇ ◇ ◇ いつの時代にも、 「貧しいなら戦って奪うのが現実的」 「相手が攻めてくるから戦うのが現実的」 「たがいに怨恨があるなら戦うのが現実的」 という主張はありますよね。 しかし、ほんとうは、 戦いをやめるのが双方にとって合理的です。 たがいに消耗し、全体が荒廃するだけなのだから。 「戦国だから戦うのが当然」ってのもバカの考え。 戦いを続けるほうが、よほど非合理というべきです。 実際、 徳川300年も、近代の日本も、 経済的な平和によってこそ国内が発展したわけです。 そのために必要なのは、貧困と怨恨を克服すること。 その意味でなら、 瀬名の謀り事は、きわめて「現実的」だったと言えます。 ◇ ちなみに、 坂元裕二も、有村架純のことを、 「とてもミステリアスで何を考えていらっしゃるのか分からない」 と評していたことがあります。 今回の瀬名役は、 そういう彼女のキャラを存分に生かしたものになってますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.17 19:33:18
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