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まいかのあーだこーだ

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2024.06.06
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カテゴリ:メディアトピック
セクシー田中さん問題。
日テレと小学館から報告書が出ました。

日テレ
https://www.ntv.co.jp/info/pressrelease/pdf/20240531-1.pdf
https://www.ntv.co.jp/info/pressrelease/pdf/20240531-2.pdf

小学館
https://doc.shogakukan.co.jp/20240603a.pdf



1.事前の合意について

そもそも「原作に忠実に」という意向が、
小学館と日テレ双方で合意されていたとはいえない。
それを証明する文書はなく、双方の主張も食い違います。


「原作に忠実に」という条件は合意されていない。


バカな漫画ヲタクどもは、
「ドラマは原作に忠実に作るのが当然!」
などと主張してますが、
ドラマは「原作を改変するのが当然」です。

そもそも「漫画原作に忠実なドラマ化」とは何か。

・漫画の絵をそのまま映像にすることですか?
・コマ割りをそのまま絵コンテに置き換えることですか?
・生身の俳優が漫画のキャラになりきることですか?
・漫画1話分の物語をドラマ1話分に置き換えることですか?
・全話分の物語を10話分のドラマに置き換えることですか?


どの観点から考えても、
「原作に忠実なドラマ化」など不可能です。
むしろ改変こそがデフォルトだと考えねばならない。

さすがの芦原妃名子も、
そこまでバカじゃなかったので、
ドラマ化に「改変」が必要なことは理解してました。

日テレの報告書より。



むしろ、それより問題だったのは、
9・10話の「脚本家交代」についてなのですが、

これについては、
合意らしきものがあったとはいえ、
【原作者→小学館 →日テレ】という伝言の過程で、
その意思が徐々に薄められて及び腰に伝えられ、

契約書にも明記されないまま、
脚本家にはまったく伝わってませんでした。

その曖昧な伝言ゲームが、
のちに双方の不満を募らせて、
ネットでの炎上騒動へと発展する結果になった。


社員Xには口頭で伝え…
社員Yにはメールで伝えたものの…

社員Xは十分に認識しておらず…

契約書にも記載されなかった。

以下は日テレ側の認識。








2.SNSの対応について

つぎに、炎上への対応について。

まずは一般的な話としてですが、
SNSで誰かに何かを言われて死ぬくらいなら、
そもそもSNSをやるべきではありません。

たとえば星野源の問題でもそうですが、
滝沢ガレノが何かを書けば、
そこに乗っかる人間が大勢いるし、
それに対して星野源や新垣結衣が何かを書けば、
そこにまた乗っかる人間が大勢います。

そのような炎上騒ぎに対して、
どちらが正しいとか間違ってるとか言っても仕方がない。
SNSとはそういうものだと考える以外にないし、
それに耐えられなければSNSをやるべきではありません。

芦原妃名子もSNSはやっていませんでした。
もともとSNSの危険性を警戒していたのかもしれません。

しかし、
脚本交代の件にかんしては、
わざわざXのアカウントをあらたに開設して、
一時的ながらSNSでの発信をしてしまったのですね。
そして、それが結果的には仇になった。



SNSにかんして、
日テレと小学館では対応に違いがあります。

日テレは「表現の自由」を尊重するとして、
相沢友子のSNSにタッチしなかった。


相沢友子の情報発信への対応。


日テレの報告書より。



小学館も、
当初は同様の対応だったようですが、
芦原妃名子の強い要望に応えて、
ブログとXでの情報発信に協力し、

さらに炎上騒動が拡大して以降は、
対策委員会を招集するなどして、
芦原妃名子の情報発信に対して、
何らかの干渉をしようとしたフシがあります。


芦原妃名子の情報発信への対応。




この小学館の対策委員会の設置は、
芦原妃名子の自殺のトリガーになった可能性もある。
そこで「攻撃」という言葉が使われたかもしれないからです。






バカな漫画ヲタクどもは、
「日テレは相沢友子のSNSを削除させるべきだった」
などと主張してますが、それは間違った考えです。

未成年の子供ならともかく、
成人した大人で、しかも表現を生業とする人間が、
どこでどんな表現活動をしようと、
それは個人の「表現の自由」の範疇であって、
企業がいちいち干渉すべきことではありません。

むしろ問題なのは、小学館の対応のほうです。

たんに個人どうしの喧嘩なら、
わざわざ企業が口を出す必要はないはずですが、
あえて小学館が対策委員会などを設置したのは、
それにともなうSNSでの炎上騒動が、
小学館と日テレの両企業にとって不都合と考えたからでしょう。

しかし、だからといって、
企業が個人の表現活動に干渉などをすべきではない。



もちろん、小学館の対応が、
芦原妃名子の「表現」を侵害したとまでは言えないし、
かりに何らかの干渉があったにしても、
それが自殺の引き金になったとまでは断定できないし、
かりに引き金になったとしても、
そのことで殺人罪に問えるわけでもありません。

そもそもSNSを使ってほしくないのなら、
別途、その旨の契約が必要なのだと思いますが、

ごく一般的な考え方として、
SNSをやるかやらないか、
そこでどんな発信をするかは、
個々人の「表現の自由」の範疇であって、

そこで誰と喧嘩をしようが、
その結果、傷ついて自殺をしようが、
それも表現者である作家個人の責任の範疇と言うべきです。

作家を孤立させないということと、
個人における「表現の自由」に干渉するということを、
けっして混同すべきではありません。


3.キャラ設定について

これは、わたしの想像だけれど、

小説であれ、漫画であれ、
原作者がもっともこだわるポイントは、
おそらく「キャラ設定」なのだろうと思う。

ドラマ化にともなうキャラ設定の変更は、
視聴者の嗜好や俳優の特性に合わせたものでしょうが、
たしかにキャラの設定を変えれば、
おのずから登場人物の行動原理が変わり、
それによってストーリーとその意味合いも変わります。

したがって、
原作者の意向と齟齬が生じやすい部分だと思う。



今回のように、
原作者が脚本監修(プロットの修正)をする場合であっても、

キャラの設定にかんしては、
ストーリーにも影響する問題なので、
契約前の段階で合意に達しておくべきだと思います。

テレビ局と出版社は、
この点をいかに調整すべきかについて、
あらかじめ様々なケーススタディをしておくべきだし、
合意のためのフォーマットを作っておくべきでしょうね。


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最終更新日  2024.06.17 20:24:19


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