カテゴリ:ドラマレビュー!
TVerで「メンタル強め美女白川さん」を見終わりました。
同期の谷口さんの話は、 《本当は好きなのに、好きだからこそ憎んでる》 みたいな同性愛的なニュアンスもあって、 ちょっとキュンとさせるストーリー。 いずれにせよ、やはり最後も、 悪を懲らしめるんじゃなく、 すべてを許すことで終わるのね。 ◇ たしかに、現実にも、 悪意ある人間を懲らしめるのって難しい。 でも、かといって、 白川さんみたいに、すべてを許すのも、 なかなか難しいことです。 忍法「自我消滅」もそうですが、 そんな仏様みたいな境地にはなれないし、 ふつうの人間は、 自分のなかの妬みや僻みを抑えられない。 悪意ある人間への怒りや憎悪も抑えられない。 ◇ まあ、 白川さんみたいなキャラクターの人もいますよね。 誰にも嫌な思いをさせず、 他人の弱さやズルさを笑顔で許せてしまう人。 根っからのアイドルみたいなキャラの人。 それは素晴らしいキャラクターだと思うし、 じつに理想的なモデルだと思うし、 目指せる人は目指すべきだと思うけど、 正直、ふつうの人にはハードルが高すぎる。 他人を妬むばかりの人間にはなりたくないけど、 白川さんのような仏さまキャラになるのも難しい。 ◇ むしろ、 このドラマを見て客観的に思うのは、 職場であれ、学校であれ、 人間関係の些事にエネルギーを費やすくらいなら、 仕事も勉強も「在宅」にするほうが効率的だ、 …ってことです。 昔の学校では、 集団生活を身につけることが大事と教わったけど、 結果として、いまの日本人は、 人間関係の無駄なことにエネルギーを費やすあまり、 仕事や勉強に費やすべきエネルギーを失ってる。 しかも… いくら人間関係の問題にエネルギーを注いでも、 それは心身をすり減らすばかりで、 なんらの生産性にも結びつかないのよね。 それどころか、 しまいには、みんな心や体を壊してしまう。 じつに馬鹿げた社会になってます。 …そのことを考えたら、 仕事も学業も、 人間関係の些事とは切り離して、 「在宅」でやるほうがはるかに効率的だし、 国民社会の生産性も向上するだろうと思う。 それが、このドラマを見終わった感想です。 ◇ ◇ ◇ …それはそうと! 野呂佳代と秋元才加のAKBコンビは素晴らしかった。 ほかのどのキャストよりも演技が際立ってました。 遅まきながら、2人に助演女優賞です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.11.14 12:40:15
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