昨日の「超楽しい~♪」のそり遊びから一転して今日は雪山登山。
スキー場の山の頂上を目指して登る。
ゲレンデとは反対側の斜面を、途中からは新雪の中を開拓しながら道をつくって進む・・・
登るのに2時間以上はかかると事前に聞いていたし、
幼児グループもいるから途中で様子をみて班やコースはわけるということで、
れんれんやまーちゃんには難しいだろうなあと、
実は、密かに私は頂上を目指していなかった・・・(笑)
先頭集団はスノーシューやがんじきを履いた経験者や高・中学年の子どもたち。
そのあとから、大人を間にはさんだ低学年、幼児が続く。
「大丈夫かなあ~子どもたち」
と誰もが思っていた・・・
ところが、いざスタートすると…
新雪にはまり「足が抜けない~」などと列を乱すのは、大人たちだった。
ほんと真剣にはまる。
雪に埋もれるということの意味が少し分かった気がした。
下手すると捻挫したり折れたりするかも・・・。
そんな私を尻目にまーちゃんなんてどんどん行ってしまう。
「危ないから待ちなさい~」って言うものの説得力はあまりない。
「子どもって軽いんだね…。もしかして別コースになって途中棄権するのって私たち?」
と焦った。
大人のプライドをかけて何としてでも成し遂げなくてはと気合をいれ、
這ったほうがはまりにくいと、斜面をよじ登った。
でも、時間が経ってくると、やはり疲れてくるのは子どもたち。
れんれんは途中で何度も足を雪にとられて、うまく進めないことに泣き出してしまった。
顔は雪まみれ。
紫外線が強いし、寒さもあるのでゴーグルや帽子はなるべくしておいたほうがいい。
けれど、すぐにずれてしまう…。
グローブとウエアの間から冷たい雪が入り込み、それも辛そうだった。
れんれんについているパパがイラっとしている様子も伝わってきた。
ふと振り返るとずいぶんと間があいてしまっていた。
「もう戻ってしまうのかな…」と思った。
上のほうから「がんばれ、がんばれ」と言うことしかできない。
何度かそんな場面を繰り返し、難所を脱したところで辺りを見渡すと、
澄み渡る青空に美しい山々が広がっていた。
頂上まであと少し…
れんれんも一生懸命ついてきている。
そして・・・ついに山頂へ!!
真っ白な雪に向かってまーちゃんとダイブした。
あまりにきれいな風景の先にれんれんがゴールしたときはちょっと涙が出そうだった。
いつも思うことだけど、自然の中で感じたことを文章にするのはとても難しい。
伝えきれていないところにとても大切なものがあると本当に思う。
だから、子どもたちにはやっぱり自分の肌で心で「感じて」ほしい。
帰ってから作文になんてできなくていい。
ただ、「感じて」くれればそれでいい。
それがきっと彼らの芽を育てる栄養になるはずだから。