|
カテゴリ:今日の色々
またまたご無沙汰でした。
改築工事も終わり、ようやく通常のペースで仕事ができると思っていた矢先、出鼻を挫くような大トラブルに見舞われてしまい、ここ2週間ほど地に足がつかないような生活が続いていました。 そのお話はまたいつか書けるときに書かせていただくとして、台風19号のお話です。 9月初めの台風15号の被害がまだ生々しく、しかもその被害の集中した千葉県はすぐお隣とあって、19号の巨大さ、激しさが毎日のように伝えられると心穏やかではなく、買い物や家の備え、避難準備ももちろんするつもりでした。 でも前々日の木曜日は、発注書のミスについての客先と電話のやり取りで手間取り、会社を出たのが19時半ごろ。 夕飯の買い物だけで精一杯で、準備には手が付けられませんでした。 次の日にお弁当を買いに行ったコンビニでカップ麺を数種類買い込み、買い置きの水はたくさんあるし、卓上コンロのボンベも大小2個ずつあったし、二人だけの暮らしですから買い物はそれでよしとしました。 その翌日は、近くの土嚢ステーションに土嚢を取りに行きたかったのだけれど、前日の始末で出かけられず、後で水嚢を作って段ボールに入れて積もうと思っていたのにずっと身体が空かず、さらに夕方、どうしてもその日に発送しないといけないのに集荷の時間に間に合わなかった製品を夫社長の運転する車で運送会社の支店に持ち込む羽目になりました。 台風の影響で持ち込みの締め切り時間も繰り上げられていて、ギリギリながら急いで出発したものの10分近く遅れ、冷や汗たらたらでようやく間に合ったのは良かったけれど、工場での水嚢の備えは諦めることにしました。 荷物を出荷してそのまま帰宅したのが20時過ぎ。 簡単な夕飯を作り、食後、ラジオ、懐中電灯、電池とかき集め(今頃!)たらクタクタで、お風呂に入って寝てしまいました。 翌朝、「オレは台風は慣れてる。ここは大丈夫だ!!」とか訳の分からないことをほざいている夫はほっておいて、窓だらけなのに雨戸のない3階に養生テープと段ボールを持って上がり、洗濯用品の入ったコンテナをしまって窓の始末です。 友人から排水口からの水の吹き出しに注意とメールをもらい、1階のトイレ、工場の洗い場の流しと手洗い場と、メーターが入っているボックス?の蓋の上に水嚢を置いていきました。 目の前の片側2車線の道路に直径1メートルくらいの大きなマンホールがあるので、1階のシャッターを下ろし、ドアの内側に水嚢入り段ボールを置きその間を水嚢で埋めました。 ひと段落付いてキッチンに戻ってスマホを見ると、区役所からS川以西の住民に避難勧告が出たというメール。対象は区民の一部とはいえ、総人口70万人ですから、42万人への避難勧告です。 しかも、なんと朝9時45分の受信、びっくりでした。 ライブカメラで見てみましたが、水量が多いとはいえまだ河川敷もしっかり水面より上にあったし、様子を見ても良いかということになりました。 というか、まだ非難の準備がちゃんとできてなかったし。 周囲を見ても、灯の点いた窓も多く、避難している家庭は少ないかもという感じ。 わたしたちも、一応荷物をまとめながらテレビをつけっぱなしにして、スマホで、4本の川のライブカメラの区内の映像を見つつ、送られてくる防災情報にも気を配りながら一日を過ごしました。 時間が経つにつれて、風雨が本当に生まれて初めてというくらい激しくなりましたが、幸い我が家の周りは電線が地下埋設されていますし、道路も歩道を含めて舗装工事が行われたばかりなので、降った雨も綺麗に吸い込まれて行き、ちょっと心配と言えば街路樹と街路灯ぐらい。 いちばんの心配は家から直線距離で数百メートルという、2本の一級河川の氾濫でした。 わたしの住む区にはその2本の川を含めて4本の一級河川が流れているのですけど、それらの川はどれも関東の大きな水系の河口部分、最下流で、それらが氾濫して浸水が起きるとしたら、原因は、今ここに降っている雨ではなく、上流に降った雨である可能性が高いのです。 先日書いたハザードマップによれば、群馬県、栃木県に降った雨のほとんどが利根川に流れその1/3がわたしたちの住むこの地へと流れ込むと言います。 そして埼玉県に降った雨は半分以上がここに集まるというのです。 その水量だからこそ、江東5区全部が水没、最大10mという浸水が起こりうるわけで、台風のこの日に降る雨による水害も心配ですが、それ以上に上流から流れてくる水、上流の様子や雨量が心配なのです。 夜遅い時間になって、埼玉県ではいくつかの中小河川が氾濫したそうですが、一番心配していた熊谷市辺りの荒川は持ち堪えてくれていたのが心強かったです。 9時過ぎ、台風が関東地方を通過したらしいと知りもう大丈夫かな?と思ったのも束の間、22時ころになると、神奈川県の城山ダムをはじめとして、埼玉、栃木でいくつかのダムで緊急放流が行われ始め、それが利根川、荒川に流れ込んで去年の四国のように下流域で洪水が起きるのではないかと、激しく不安になりました。 でも、それから1時間、2時間と経っても下流のライブカメラの映像にも大きな変化はなくて、そのうちわたしは眠ってしまいました。 朝起きると、まさに台風一過の青空。 あ~~、良かった。 準備は万全とはいい難かっただけに、その準備すら不要だったことに大きな安堵の息をついたわたしでした。 この経験を生かすような事態にはもうならないでほしいですけど、とにかく安心しました。 ライブカメラも防災情報も確認すると、目の前の危機は去ったようなので、窓のテープや段ボールは外し、水嚢も片付けましたが、上流域の洪水警報は今もまだレベル3で継続中とのこと。 まだ、気を緩めるわけにはいかないみたいで、しばらく上流の天気に注意です。 そしてテレビをつけると、東北地方は夜のうちに大変なことになっていました。 刻々と報じられる被害の大きさに胸のつぶれる思いです。 深夜から早朝にかけての災害だったため、逃げ切れなかった方も多いのでしょう。 長野、山梨も被害を受けています。 千葉でも、先の15号台風の被災者の方がまたたくさん被害に遭われているとのこと、本当にお気の毒です。 その被害に援助の手を早く差し伸べて差し上げてほしいです。 まるで海のようになった被災地の、決壊した堤防はたったの数Kmといいます。 想定外の雨量とか、経験したことのない災害とかのセリフはもう聞き飽きました。 もっと真剣に治水治山の事業をしていただかないと。 今回、わたしたちは幸いにも被災を免れましたが、泥の海に浮かんだ家の屋根からヘリで救出される方たちの映像は他人事とは思えませんでした。 非力なわたしですけど、何かできることがあるか考えたいと思いました。 同時に思い出したことがありました。 以前、某党が政権を取って、「シワケ」とやらをなさった時、スーパー堤防について100年に一度の災害のためにそんなにお金をかける必要があるのか、それは現実的な考えかと仰って仕分の対象にされたのをニュースで見た時のことです。 わたし、激怒して、テレビの前で怒鳴ってしまいました。 100%完成するのに何百年、そして何兆円かかるとかいうことだったと思いますが、それ、無駄遣いというんでしょうか? わたし、あの党は別に嫌いではありませんでしたが、やっぱり政治家になるような人はセレブというのか、洪水の心配のあるこんな土地に住んだ経験はなくて、そんな不安を持つ人の心はわからないのかと一遍にアンチになってしまいました。 国家経済が破綻するより、国土が潰れてしまうことの方が一大事だとは思わないのでしょうか? 再検討してほしいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[今日の色々] カテゴリの最新記事
|