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カテゴリ:ライトノベル
[設定/世界観]★★★★★ [文章/表現力]★★★★★ [総合/超主観]★★★★★ 「ブギーポップは笑わない」「ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター」に続くシリーズ第3弾は、少しほろ苦い青春群像「パンドラ」です。 導入部の「炎の魔女」と末真和子の「最後に匣に残ったもの」についての会話から、ささやかな予知能力を持つ6人の少年少女の物語が始まります。彼らはそれぞれに映像や音、匂い等、近い未来の断片を知る能力を持ち、その能力故に自分達が仲間同士になることを知って、互いの素性も知らないままの奇妙な付き合いが始まりました。 その彼らの予知に現れたのは、噂の死神ブギーポップ、そして世界を滅ぼす鍵となる謎の少女キト。その予知された出会いが彼らを導く運命は・・・ という訳で、今度は男4人と女2人の青春群像友情物語です。互いの素性も背景も知らない彼らは、予知能力で仲間になると予知したから仲間になった、という奇妙な関係ながら、その曖昧な関係に居心地良さも感じています。数章を重ねて描かれる彼らの日常から、個々に事情を抱え込み距離を取りながらも暖かく思いやる彼らの友情が胸に迫ります。 そして彼らの前に現れた幼い少女キトの危難を放っておけない6人は、次々と襲ってくるゾンビのような敵からキトを護って戦い、庇い合いながら逃げ、そうして最後に生き残ったのは・・・(;_;) 後半は泣けるシーンの連続ですが、特に神元君の能力"Whispering"炸裂、そして"Stigma"こと天色優ことユージンとブギーポップの対面は号泣モノです。ユージンはフォルテッシモにも熱愛されてたライバルだそうだし、是非復活してほしいなぁ・・・(T^T)o ちなみに海影君は竹田啓司君の中学時代の同級生で、啓司君と藤花ちゃんの初デートにもニアミスしてます。また辻さんも中学時代に、後に「ハートレス・レッド」へ顔出ししてます。その他、6人の行動範囲のあちこちで別の話のキャラクター達とニアミスしてる辺りが小技ながらもニクい演出と言うべきでしょうか。(^^; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月25日 22時02分45秒
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