カテゴリ:子規玩味
正岡子規 「暑さかな」連作俳句 中
昼顔はしぼむ間もなきあつさかな 裸身の壁にひつゝくあつさかな (引っ付く) ひびわれて苔なき庭のあつさかな 石原に片足づゝのあつさかな 上野から見下ろす町のあつさかな (上野忍ヶ丘、現・上野公園) ぬれ足に河原をありく暑さかな (「歩く」の古語) 鍬たてゝあたり人なき暑さかな 小蒸汽の機械をのぞく暑さかな (小さい蒸気機関車) 頭陀一つこれさへ暑き浮世かな (頭陀袋、粗末な作りの袋) さはるもの蒲団木枕皆あつし 明治26年夏 ( )内はくまんパパ註。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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