カテゴリ:今日のつぶやき
菅直人首相が自民党の谷垣禎一総裁と大島理森副総裁に19日、民主・自民両党が大連立することととなる入閣を要請したことは、まことに恥知らずの姑息な政権延命策であり、大災害への自らの無能無力感に苛まれた挙句、ついに発狂したかと思われた。
こんな見え透いた抱きつき共倒れ作戦に乗るバカはいない。 また、これほど重大な話を、相応の礼も尽くさず、大慌ての電話一本で誰が受け(られ)るんだろう? まずは、財政を著しく圧迫している赤字垂れ流しの愚策マニフェスト「子ども手当て」や「高速道路無料化」「農家個別補償」の完全撤廃を決断するぐらいの手みやげの一つも持参すべきだろう。 首相には、政治家として、というか、人間としてのまともな判断力も失われているようだ。 首相は、何やら妙な変化球で自民党を揺さぶろうとしたつもりらしいが、・・・ヘッ? バカじゃないの? といった国民の苦笑失笑だけが虚空にこだまする結果となった。 自民党側が拒否したのは当然であり、この判断を国民は支持している。 自民党は、党や議員独自で出来る限りの支援を行っていると伝えられ、これには大いに期待している。 民主党政権に目を転ずれば、復旧・復興の主管大臣である大畠章宏・国土交通大臣は、今いったいどこにいて何をしてるんだろう? 本来なら、この人あたりがイニシアチブを取って官僚機構を掌握して、ご多忙な首相や官房長官の名代として雄々しく獅子奮迅しなければならないはずだが。 ・・・すがすがしいまでに存在感ゼロですな 片山善博・総務大臣と海江田万里・経済産業大臣は、たまに顔ぐらいは出しているようだが。 自民・谷垣総裁、入閣要請を正式拒否 【読売新聞 20日朝刊】 菅首相(民主党代表)は19日午後、自民党の谷垣総裁に電話し、東日本巨大地震と東京電力福島第一原子力発電所での事故を受け、副総理兼震災復興担当相としての入閣を正式に要請した。 自民党は同日夕の役員会で要請を拒否することを決め、谷垣氏が首相に断りの電話を入れた。首相は未曽有の大惨事を機に、民主・自民両党の大連立で衆参両院の「ねじれ」国会を解消しようとしたようだが、あえなく頓挫した形だ。 首相は谷垣氏との電話で、「国家的危機に協力を求める。責任を分担してもらえないか」と呼びかけた。谷垣氏は「体制をいじる時ではない。あまりにも唐突な提案だ」と答えたが、最終的な方針決定は役員会にゆだねた。 谷垣氏は役員会後の記者会見で、「与野党が協力する可能性を全く否定するつもりはない。(しかし)大連立を組むとなると、互いに信頼感を醸成しなければならない。トップダウンは、順序が逆ではないか」と述べた。 [3月20日3時04分 読売新聞] ■ 菅姑息な“救国内閣” 自民に難問ポスト“丸投げ” 【産経ニュース ZAKZAK】 菅直人首相(64)が姑息な“クセ球”を野党・自民党に投げてきた。政府与党は東日本大震災と福島第1原発事故への対応能力を強化するため、閣僚数の3人増員を目指しているが、この1つを「震災担当相」か「原子力問題担当相」として、自民党幹部に就任を要請したというのだ。未曾有の危機のなか、救国大連立内閣を目指したともいえるが、難問を抱えるポストの“丸投げ”に、批判や反発は避けられそうにない。 政府・民主党は18日、閣僚数の上限を17人と定める内閣法を改正し、閣僚を3人増員する方針を固めた。岡田克也幹事長が同日、「各党・政府震災対策合同会議」で野党側に提案。野党から反対意見はなかったが、各党が持ち帰って検討することになった。 これと前後して、菅首相側は、自民党に対して党幹部の閣僚起用を打診したもよう。産経新聞は19日朝刊で「大島理森同党副総裁の震災対策担当相への起用を打診」、読売は「谷垣禎一総裁に原発問題担当相としての入閣を要請」と報じた。 ただ、「自民党は、菅首相の失策の責任がうやむやにされる可能性があるとして拒否する構え」(産経)、「谷垣氏側は『入閣は大連立と同じで、責任の所在が不明確になるだけだ』として拒否した」(読売)としている。 未曾有の危機に与野党一体で取り組むため、自民党の議席数に応じた閣僚ポストを用意して救国内閣をつくるならまだ分かる。ところが、今後、最も難問を抱え、批判の矢面に立つであろう「震災担当」「原子力担当」だけを打診するというのは、あまりにもムシの良すぎる話だ。 政治評論家の小林吉弥氏は「今回は厳しいかもしれない」といい、こう続ける。 「菅首相は大震災対策を政権延命・反転攻勢の材料にしようとしたが、1週間で能力不足を露呈した。自信がなくなったのに加え、『震災、原発担当なら、自民党も連立に乗りやすいのでは?』と計算し、誘ってみたのだろう。自民党は予算関連法案に反対しており、現時点では乗れない。ただ、この流れは消えない。4月の統一地方選の結果や内閣支持率次第で、GW明けにも再浮上するはず。連立組み替えは避けられないだろう」 大震災で沈静化していた政局が、静かに動き出したようだ。 [産経ニュース ZAKZAK 3月19日] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[今日のつぶやき] カテゴリの最新記事
|
|