カテゴリ:シチュエーション・アナリシス
野田佳彦首相と輿石東幹事長、安住淳幹事長代行ら民主党執行部は、ここへ来て言を左右にあの手この手で臨時国会開会を引き延ばし、首相が公に約束した「近いうち解散」の先延ばしをもくろむ、露骨な「牛歩戦術」を執りはじめている模様。
週明けの15日(月)に民主・自民・公明の3党幹事長の協議が行われることが決まったが、解散に難色を示す輿石氏からは色よい返事は得られそうもなく、大きな進展は望めないと観測されている。 まったくもってお笑いぐさのコンコンチキである。 民主党は、解散・総選挙の天王山から逃げれば逃げるほど、自分で自分の首を真綿で絞めているに過ぎないのである。 真綿色したシクラメンほどすがしいものはない。 自民党は、な~んも焦ることないですから。 民主党に勝手にサボらせておけばいい。 嘘つきは泥棒のはじまり。日本人は嘘つきが大嫌い。 主権者である国民に、必ず針千本飲まされるだけである。 民主党政権を「年内解散」に追い込んでいくのは、もちろん基本的な構えではあるが、ここまで来ればそんなに青筋立ててこだわらなくていいのかも知れない。「実現すれば儲けもの」ぐらいの気持ちで、余裕綽々横綱相撲でいいんじゃないかな。 わざわざ自分で自分のハードルを上げることはないよね。 特に自民の若手&落選中のロートル浪人の皆さま、焦る気持ちは重々分かるが、執行部突き上げとかはほどほどにね。 エース安倍ちゃんと頭脳派石破のバッテリーが登板したからには、四の五の言わずマウンド上は彼らに任せよう。 通常国会冒頭の来年1月解散でもいいし、よしんば予算成立後の4月になったとしても最悪ってほどでもない。 悠久の歴史の中でマクロスコーピックに眺むれば、大した違いじゃないだろう。 まあ、それまで公明党が黙っているわけがないと思うけど。 国家百年。芸術は長く、人生は短し Ars longa, vita brevis. 民主党政権は、遠からず自壊し、永遠に土に還るのである。 ・・・ところで、一時は世間の耳目を集めた大阪インディーズレーベルの「維新の会」だったが、まだメジャーデビューもしていないうちに、てんやわんやの内紛騒ぎで人気赤丸急降下。 素人の哀しさで、旗揚げ公演のタイミングを誤ったともっぱらの評判。 同じ大阪出身のaikoちゃんぐらいブレイクするかと思ったが、とんだ期待はずれに終わりそう。 なお、解散を遅らせることは、彼ら「第3極」の兵糧の底を尽かせて日干しを促す効果もあるのだそうで、これは玄人の冷徹酷薄な深慮遠謀。残酷なようだが、生きるか死ぬかの孫子の兵法ではあろう。 酔いもせぬ真夏の夢のおもろうてやがてかなしき線香花火 (拙作) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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