カテゴリ:万葉恋々
作者未詳
信濃なる千曲の川の細石も君し踏みてば玉と拾はむ 万葉集 3400 信濃の千曲の川のありふれた小石も 君が踏んだものだから、珠玉とばかりに拾うよ。 註 まさに、元祖フェチ歌というべきか。古代人の素朴なフェティシズム(物心崇拝)が微笑ましい東歌(あずまうた)。 「細石を踏んだ君」は、裸足だったのだろうか。 昔の人の方が、八百万(やおよろず)の神や言霊(ことだま)・木霊(こだま)などへのアニミズム(精霊信仰)を含め、こういった心理は強かったかも知れない。 千曲川:大河川・信濃川の上流域。 細石:「さざれいし」の約まったもの。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年11月21日 06時10分14秒
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