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テーマ:最近観た映画。(40126)
カテゴリ:映画
トニー・レオンとワン・イーボー主演の中国ものスパイ・ノワール「無名」を観てきました。フライヤー見たときからもう楽しみで楽しみで。中国留学時には本当にインファナル・アフェアにお世話になりましたよ。留学生界隈でやたら流行って、ホントみんなで見て感想を言い合ったのが懐かしいです。その頃に比べればトニーも年取りましたが、このニヤけ具合がやっぱり変わらなくて好き。 舞台は第二次大戦下の中国で、共産党・国民党・日本軍の三つ巴状態の上海です。 汪兆銘政権の裏側で暗躍する工作員のフー(トニー)と部下のイエ(ワン・イーボー)は、毎日緊迫したスパイ戦を繰り広げる日々。そんな中で誰が味方で誰が敵なのか、静かで白熱した心理戦が繰り広げられていきますが…。 えーと、犬がちょっと可哀そうなのでそこがいきなりしんどい。 まあ、それは置いといて。 あんまり書くとしっかりネタばれになるのですが、静かなのにヒリヒリする心理戦がメインな感じです。会食してても、ちょっとした会話をするにしても、みんな腹の探り合い。ウラのウラのウラのウラくらいをかく感じです。その上、時間がけっこう飛ぶので、よく観てないとわからなくなります。え、そのシーンはこの話だったの?!という驚きの連続は、ラスト20分くらいに立て続けに起きます。 ワン・イーボー演じるイエの表情がすごくいいです。下を向いて、顔を挙げた瞬間に別人の冷酷さをまとうところ、ぞくぞくしました。いい顔してますよ。綺麗だし。 そしてトニー!もう60過ぎてあのアクション!!スタントなしだそうですよ。本編の最後にメイキング映像をつけてくれていますが、こうやってやるんだ~と興味深く観ました。ワン・イーボーがまるで生徒(笑) やはり、彼のあのニヤリとした表情がいいんですよ。それであっさりと相手を手にかける。笑っているのに途方もなく怖い、そんなところがたまりません。 しかし、結局二人とも〇〇なんだから、あんなにバトルしなくても良かったんじゃ…とは思うのですが、それもまた必要だったのかな?目を逸らすために? そして、あの時代の上海の雰囲気が伝わってきます。ねっとりと濃厚な暗闇と、そこに蝶のように飛び交う華麗な人々。まさに魔都。ヨーロッパとオリエンタルの融合が美しく、ため息が出ます。 日中戦争とか絡むので、日本人は基本悪い人です。なんかつたない日本語とかも聞こえてきますが、それは仕方ない。意外とワン・イーボーがちゃんと日本語喋りますよ。 劇中の言葉は、基本日本人キャストは日本語です。他は中国語ですが、普通語?以外に上海語とか広東語も混じっているのかな?普通語だったら響きで聞き分けられるんですが、そうでないものもあったので。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.19 14:18:51
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