熊沢は、可笑しがりながら、「仲がおよろしいようで、皆様。」
★熊沢は、可笑しがりながら、「仲がおよろしいようで、皆様。」 vol,181 6/30 画像OK[emoji:v-268] 藪岡、「一命を取り留めた。」熊沢、藪岡を見て、「えぇ。看護師たちは、信じられないと。そして、医師は、奇跡だ。と。」真輝、「柚香さん。」ニッコリと、「おかえり。」その声に柚香、真輝を見て、「へっ…???」そして、「あ、あ~~。ははははは。うん。ありがと。」思わず愛実、下唇をビロンと。目を真ん丸に。柚香には見せずに。その愛実の顔を見た途端に、亮輔と阿須賀、思わず、「ぷ。」「くくくく。」藪岡も、ニッコリと、「ああ。そうだな。」柚香、亮輔と阿須賀に、「な~~にぃ~~。ふたり供~~。…って言うか、メグ~~。」愛実、咄嗟に、「へっ…???あ、私、何も。何も何も。」そして亮輔と阿須賀に、「ねぇ~~。」亮輔。すぐさま、「おぅ。」阿須賀、亮輔の左腕を占領して、「うんうんうん。何でもない、何でもない。」熊沢は、可笑しがりながら、「仲がおよろしいようで、皆様。」そして、「まっ。そんな訳で…。とにかく、まだまだ。どうなるのかは…。…ただ、おばあさん。幸乃さん。…ちょっと…、気になりますね~~。その…、深夜帯…、の…???…幻…。…それに…、同じようなものを…、長野の…妹さん…???…も、見たとなると…。」藪岡、「今後も、しっかりと…、経過を…。真輝君も、亮輔、阿須賀ちゃんも、柚香さんとは同じ大学。とにかく、頼むよ。」真輝、「あ、はい。」亮輔、「おぅ。」阿須賀も、「分かりました。」そして藪岡、「あ、熊沢先生、柚香さん、退院は…???」熊沢、「あぁ。えぇ。このまま、特に何もなければ、明日には…。ただ…、今夜一晩、様子を見ない訳には。」「そうですね。」そして柚香を見て、「…と、言う事だそうだ。」柚香、ニッコリと、「はい。ありがとうございます。」そして…。結果的には何事もなく柚香、長篠観音総合病院を退院。そして…、またいつもの生活に戻るのだが…。結局は、その3日後には、また陽織に。けれども、今度の陽織は様子が変わっていた。その様子とは…。陽織は陽織なのだが、今回の陽織は、不思議な事に、柚香のままの、陽織なのである。但し、口調は相も変らぬ男子言葉のまま。…なのだが…。柚香の小さな頃からの記憶。つまりは柚香の過去を全て知っている…。と、言うか、柚香の過去の記憶のままの、陽織なのである。これにはさすがに祖母の幸乃も混乱。実際、柚香のようで柚香じゃない…。けれども、常に、「おばあちゃん、私は陽織。お姉ちゃん、柚香じゃないよ。」これには真輝も愛実も混乱。当然ながら真輝との出会いもしっかりと記憶にある。しかも真輝がこれから目指すエンジニアの事も知っている。けれども、「だから~~。あんたも~~、あたしは陽織って~~。」こうなると、真輝も愛実もどう接していいのか分からない。本人は陽織と口を堅く。…けれども実際、柚香の記憶をそのまま持ち合わせている事になる。当然の事ではあるが、柚香が2歳の時に長野に半年の滞在の事も、逆に、柚香よりも知っていると言う。幸乃、「陽織。」目をパチクリとさせながら…。「まま、確かに。陽織の言っている事は…、確かに…、事実だよ。流伽さんからもおばあちゃん。その事は聞いてる。…けど…。おまえ…。それって、2歳の時。」その話に陽織は口を尖らせて、「いや…。でもさぁ~~。私の過去の事…。何でか、長野の…、子供診療所…???…すんごい、懐かしいって思うんだよね~~。たなごころ診療所。」しかも、陽織は、2歳の時の記憶としてはまず有り得ない、通院していた診療所の名前まで憶えている。これには幸乃も驚いて。しかも…、困り果て、「陽織。診療所の名前も…。」その声に陽織は口を噤んで、「うん。覚えてる。…でぇ~~。先生が…、田名部康孝(たなぺやすたか)先生。」幸乃、瞬間、頭の中で、「…この子は…。」そして…。陽織、次の行動に出たのが…。祖母の前に…。正座をして、絨毯に両の手を着いて…。瞬間、幸乃、「えっ…???」頭を傾げて、「な…。なに…???…どうした…陽織…???」陽織、祖母の前で丁寧に、頭を両の手の上まで下げて、「ごめんなさい。」何がどうしたのかさっぱりと見当も付かない幸乃。「ひ、陽織~~。いきなり、どうしたんだい~~。そんな…、おばあちゃんに、何か、悪い事でも…???」瞬間、陽織、頭を下げたままの姿勢で、「した。…私、おばあちゃんに悪い事をした。」幸乃、両眉の先端を吊り上げながら、「した…???…いやいやいやいや。一体何を、悪い事、したって…。」今度は幸乃が口を噤んで。「だって。おぱあちゃんに、私、酷い事。」ますます幸乃、頭を傾げて、「酷い事…???何ぃ~~。おばあちゃん、全然分かんないんだけど…。」すると陽織、「ほら~~。」 LIBRA~リブラ~ vol,181. 熊沢は、可笑しがりながら、「仲がおよろしいようで、皆様。」※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※