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Q 近代建築の装飾はいつごろ無くなる?
A 1910年頃です。
1910年のアドルフ・ロースによるシュタイナー邸は、無装飾の白い壁面では早い例です。1910年代にいろんな作家によって、無装飾の壁面が作られるようになりました。A・ペレーのそれ以前の作品では、無装飾ながらコーニス(軒蛇腹)や簡略化されたオーダーなどがあり、抜け切った抽象性には至ってません。ル・コルビュジエがパリで白い住宅を次々につくり始めるのは1920年代で、それまではスイスで山小屋風の住宅をつくっていました。 ・アドルフ・ロースは「装飾と罪悪」(1908)にて、「かくて私は、次のことを悟るにいたり、それを世の中に公表した。すなわち、文化の進歩は実用品から装飾を取り除くことと同じである、と。それによって私は、新たな喜びを世の中にもたらすことになるのだと信じていた。」(ウルリヒ・コンラーツ編、阿部公正訳「世界建築宣言文集」(彰国社 1970)p13から引用)として、装飾を批判しました。ただし実作においては、オーダーや格天井などの控えめな装飾が見られます。
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