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ラッチェンスの最初の作 クルックスベリイ
Q ラッチェンスの最初の作品、クルックスベリイはどのような特徴をもつ? A ピクチャレスクでヴァナキュラーな住宅ですが、平面構成に後に開花する動線の扱いの規則性、操作性が出ています。 部屋に対して対称に動線の軸を配置すること、動線の軸を通すこと、アプローチをZ形にクランクさせること、部分的に対称性をつくることなどが、同時代のピクチャレスクの住宅との違いとして見て取れます。 ・ラッチェンスは王立美術学校で学んだ後にE.ジョージの事務所で1年程働き、1889年に20才で独立。最初に依頼されたのがクルックスベリイの仕事で、ジョージ、ショウ、ウェブらの影響を受け、外観はピクチャレスクなヴァナキュラーでまとめています。ラッチェンスは様式折衷ゆえにか、伝統主義者、折衷主義者でまとめられることが多くありました。一方R.ヴェンチューリは「多様性と機智」によってラッチェンスを再評価しています(*)。筆者は動線の操作的な扱いにより空間の中心性を解体し、シークエンスを創り出したラッチェンスの空間構成により注目すべきと考えています。 参考文献 (*)R.ヴェンチューリ著、伊藤公文訳「建築の多様性と対立性」鹿島出版会、1982 (*)R.ヴェンチューリ著「ラッチェンスから何を学ぶか」a+u1981年12月 ”Macmillan Encyclopedia of Architects vol3” Macmillan Publishing 1982 James D.Kornwolf “M.H.Baillie Scott and the Arts and Crafts Movement” The Johns Hopkins Press 1972 ゼロからはじめるシリーズの17冊目、近代建築入門が出版されました!約400頁すべてにイラスト!ライト、ミース、コルビュジエ、グロピウスばかりでなく、ラッチェンス、ガルニエ、ペレも深堀り。表紙はドミノシステムを変形(だから角柱)+サヴォア邸+プレキャスト風味に、はしごが左に寄っているのはガルシュの家(ミースのテューゲントハット邸も)の外階段やテラスの欠き込みから、1階のコルはモデュロールのポーズ、ペリアンも登場(裏表紙ではペリアンがコルの長椅子に座る)、海はコルがあこがれ、最期の場所ともなる地中海。アイデアはボクで、絵はイラストレーターの内山良治さん。 南米の川の方での書籍紹介文:「ゼロからはじめるシリーズの17冊目。19世紀の黎明期から、モダニズム建築、さらにその後のポストモダンにいたるまでを概観し、建築デザインと、建築家の思想が日本と世界に与えた影響が理解できる。空間構成、建築家とその思想をユニークなイラストでビジュアルに紹介。どのように近代建築が生まれ展開していったかを総合的に理解できる。」 アクソメで分析するルイス・カーン、ル・コルビュジエ、ミース、グロピウス、F.L.ライト イラストで読む建築史! 建築基準法の法令集の読み方を、わかりやすく学べます。第5版をお求めください。 建築法規スーパー解読術 新訂第5版 修正追加部分 建築法規の入門はこれで↓ 改訂第3版をお求めください。 1級建築士試験の用語、公式などを一気に覚えられます。新訂版をお求めください。 木造入門の決定版!改訂第2版をお求めください ミカオ建築館ではユーチューブ動画と書籍を検索しやすくまとめてます! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024.04.11 12:16:55
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