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ラーメン構造はいつできた?
Q 箱形でガラスの多い近代建築におけるラーメン構造はいつできた? A 19世紀中頃に鋳鉄や錬鉄によるラーメン構造、19世紀末に鋼やRCによるラーメン構造ができました。 イギリスの工場でレンガ造の外壁の内側を支えていたのは木造の柱梁で、それが鉄製に変わり始めるのは18世紀末。19世紀には温室、市場、駅舎、倉庫、工場のような建物で鉄の柱梁は使われるようになります。1851年のクリスタル・パレスは鉄の柱梁にブレースを付けたブレース付きラーメン構造です。鋼によるラーメン構造+カーテンウォール(重さを支えない壁)が本格化するのは、19世紀末のシカゴ派からです。またレンガの組積造+鉄の梁とそれに架けたレンガのアーチとした建物も、19世紀末から20世紀初頭に多く建てられています。 古代からあるコンクリートに鉄筋が入れられてRCになるのは19世紀中頃。19世紀末にF.エヌビックがRCラーメン構造を実用化し、20世紀初頭にA.ペレ、T.ガルニエ、F.L.ライトがさまざまなデザインに応用します。RCラーメン構造のデザイン上のメリットをはっきりとした形にして見せたのは、L.コルビュジエによる1914年のドミノシステムです。自由な平面、横長連続窓、全面ガラス、屋上庭園などが、ラーメン構造によって可能となります。 ゼロからはじめるシリーズの17冊目、近代建築入門が出版されました!約400頁すべてにイラスト!ライト、ミース、コルビュジエ、グロピウスばかりでなく、ラッチェンス、ガルニエ、ペレも深堀り。表紙はドミノシステムを変形(だから角柱)+サヴォア邸+プレキャスト風味に、はしごが左に寄っているのはガルシュの家(ミースのテューゲントハット邸も)の外階段やテラスの欠き込みから、1階のコルはモデュロールのポーズ、ペリアンも登場(裏表紙ではペリアンがコルの長椅子に座る)、海はコルがあこがれ、最期の場所ともなる地中海。アイデアはボクで、絵はイラストレーターの内山良治さん。 南米の川の方での書籍紹介文:「ゼロからはじめるシリーズの17冊目。19世紀の黎明期から、モダニズム建築、さらにその後のポストモダンにいたるまでを概観し、建築デザインと、建築家の思想が日本と世界に与えた影響が理解できる。空間構成、建築家とその思想をユニークなイラストでビジュアルに紹介。どのように近代建築が生まれ展開していったかを総合的に理解できる。」 動画リスト リスト中の青字をクリックすると動画が再生されます! 構造の基本を学ぼう! 構力マラソン 構造力学を毎日1題解こう! 建築法規の基本を学ぼう! 法令集の読み込み講座! 環境工学の基本を学ぼう! 木造建築入門! インテリアデザイン入門! 動画リストのリスト イラストで読む建築史! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024.04.12 12:22:36
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