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カテゴリ:桜町中納言
ずいぶん前から母親と交わしていた鶴山公園の桜まつり見物の約束を、6人兄弟の末の叔母を伴って果たすことができた。今年喜寿を迎える母親は冥土の土産ができたと大喜びだったが、倅としては嬉しいような反面寂しい気持ちがした。 マジックショーを横目に見ながら登る階段は老母には少しキツイかなと心配したものの、頂上からの眺めは絶景だから元気を出して行ってみようと促がすと、案外軽く応じて頑張ってくれた。雲海を見るような満開の桜に、空を飛んでいるようだと感嘆の声を上げてうっとりとしていた。 復路の急な下り坂では、叔母の一言により照れることなく手を差し伸べたのだが、子供が手をつなぐような気やすさで握り返されてこちらがドギマギしてしまった。まだ背負ってその軽さに驚いたことはないけれど、それに近い感傷にひたってしまった。また一緒に訪れることを祈るしかない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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