ビン底メガネ野郎(株式投資本オールタイムベスト19位、バフェットのポートフォリオ3)。
さて今日は株式投資本オールタイムベストシリーズ第19位、バフェットのポートフォリオ(ロバート・G・ハグストローム著、ダイヤモンド社)の最終回第3弾です。 今日は アクティブ運用の問題点 について見て行きましょう。 アクティブポートフォリオのいまの運用方法では、S&P500を上回る可能性は極めて低い。 毎年何百もの銘柄を狂ったように売買するので、機関投資家のマネーマネージャー達は自らが「マーケットそのもの」になっている。 アクティブ運用の活発な行動は自分自身の凋落の原因を作り出している。 この本の15年以上前の指摘は今の市場でも100%そのまま当てはまりますね。 そして、 われわれの業界全体が価格近視眼症になっている というのも本当にその通りだと思います。私達アクティブ投資家は分厚い近視用の眼鏡をかけて目の前の利益の確保に血眼になり、ほんの少し先の未来さえ全く見ようとせず、そわそわと躁病患者のように落ち着き無く走り続けている傾向があるんですね。 ちなみにこの視点に関しては、凄腕投資家であるぱりてきさすさんの ビン底メガネ野郎 という日記が珠玉の内容です。 名作 続マーケットの魔術師 の中で、トム・クローガスは、 マーケットは1年以上も先の生産可能性には何も支払おうとはしない と述べました。そしてこのマーケットの性質から、逆に、 1~3年程度の時間軸での中期投資は常に有効 であり続けています。それが 「ビン底メガネを外すことの効用」 なんですね。。。。。。 さてこれでこの本の紹介は終わりです。かなり古い本ですが実に良い本だと思います。未読の方は是非。